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乱暴な気持ちが周期的に思い立つ、どうしてなの?

はてなを浮かべる

2-2
無意識で同調しそうになる?
   
   
   
3-2
くちゃくちゃのパッとしない愛着を大事にしていたら おいていかれる?
   
   
   
2
かまうべきでないものにこめかみの辺りをうろつかれている?
   
   
   

5
自分の輪郭のあやふやさに怯える?
 
5-2
ときたまバケツに叫びたくなるの 僕だけじゃないよね?
   
   
   
1-2
なぜすぐに消耗したと言いたがるのか?
   
   
   
3
乱暴な気持ちが周期的に思い立つ、どうしてなの?
   
   
   
4-2
ちぎれていったらどんな音がするか想像つく?
   
   
   
1
どうしてこんなにも他人に染み込みたいのか?
   
   
   
6
日々自分の原型を忘れる?
   
   
   
4
濃い影を望みすぎている?

わかばやしまりあ

わかばやしまりあ

描いたり食べたり生きたりしている

Reviewed by
さかいかさ

僕の「はてな」が病気になった。
ぐらぐらと体が熱くなり、全身に発疹が出て、喉を枯らすように泣いた。
そして深い病みの中で悶えながら、嗚咽するようにうつむいた“?”を繰り返す。

「ボクなんている意味ないよね?」
「そもそもボクはいるの?本当にいるの?」
「ボクが苦しいのは、問題だらけの出来損ないだからでしょ?」
「愛なんてあるの?平和なんてあるの?」
「何もできずにただ消えていくだけ。それがボクなんでしょ?」

濡らしたおしぼりで全身を拭き、絞ったリンゴジュースを飲ませ、氷枕を取り換え、熱を計る。
まだ熱は下がらない。
おかゆとヨーグルトを食べさせ、汗が滲みた服を着替え、座薬を入れる。
あとは、胸をさする。優しく、優しく、さする。
「早く良くなれ。早く良くなれ」
さする。さする。
さする。さする。
病気が治れば、きっとまた「はてな」はこんな風に歌い出すだろう。

「笑うと何でこんなに気持ちが弾むの?」
「ねえ、これやってみたい。あれもやってみていい?」
「夕日を見ると、どうして涙が出るの?」
「海に行こう。あの海には、ボクの秘密が眠っているんでしょ?」
「見てあの大きな雲。きっとあそこにボクのお母さんがいるんだ。そうだよね?」
「来て、来て、こっち。あそこの丘に美しい“!”がいるよ。話しかけてもいいよね?」

僕はさする。「はてな」をさする。
「早く良くなれ。早く良くなれ」
眠る「はてな」を見つめる。
「早く良くなれ。早く良くなれ」
さする。さする。優しく。優しく。
できるだけ、優しく。

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