風景のある図鑑 9

風景のある図鑑



「ガラス : glass」

glass

ガラスは完全な個体ではありません。

完全な個体とは、分子が規則正しくならんでいる結晶の状態のことです。
ガラスは「アモルファス構造」という、
液体を急激に冷やすことで凍結したような状態になっているのです。
(粘度が極上に高くなった状態とも言えます。)

そのため、ガラスは長い時間をかけて、重力に従い液体のように流れます。
しかしそれは大変ゆっくりで、数千万年で数パーセントの密度変化しかありません。

人間の目には止まっているようにしか見えないのです。




「生物発光 : Baioluminescence」


Baioluminescence

古代から、朽ち木や死んだ動物が光ることが知られていました。

1667年、ロバート・ボイルが、朽木の発光には空気が不可欠であることを発見しましたが、原因を突き止めることはできませんでした。光は生物の基本構成要素のひとつであり、その生物が死んだときに(まるで魂のように)その体から分離するのだとも考えられていました。

その原因が分かったのは19世紀後半、光っている魚の小片を培養したところ、コロニーのように増大することが分かりました。
発光の原因は、死体の表面で繁殖した、発光するバクテリアだったのです。

無機物で蛍光するものはありますが、発光するのは生物だけです。

その目的は、繁殖のパートナーを捜すため、敵に教われたときの目くらまし、補食する生き物を呼び寄せるため、などがあります。しかし、周りには見えないはずの地中にいる生物にも光るものがあり、なんの目的で光るのか全く分かっていないものも多くあります。