朝弘 佳央理

朝弘 佳央理

コンテンポラリーダンサー。
18歳から舞台活動を始める。
2005年よりLa Danse Contrastee、2007年からはAAPA/Away At Performing Artsに所属し、JCDN主催「踊りに行くぜ!」や大野一雄フェスティバルに出演。
また、中村恩恵、Henning Brockhaus、Nicola Wendelの作品等、さまざまなプロジェクトにも参加。
振付家としての主な作品には「輪郭」 「Beads」 「夜弓」 「誰もいない部屋-chambre sans personne-」などがある。
現在はパリを拠点とし、役者・彫刻家・建築家などジャンルを問わず、さまざまなアーティストと共に作品づくりを行う。
近年その活動はダンスのみに収まらず、2010年からは写真家としても活動、2011年からはウェブマガジン・アパートメントを主催。

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柵から足をぶらぶらさせながら向かいの棟を眺めるのが好きでした。
ひとつのベランダでは若いお母さんが赤ちゃんをおんぶしながら洗濯ものを干している。
その隣では歌ながら掃除機をかけるひと。
まだ寝ているのかカーテンのひかれたままの部屋。
それぞれはお互い壁の向こうは知らない、けれどそこにはそれぞれのひとの生活があってそれぞれの想いがあって、それは同じ時間のなかで営まれている。
アパートは全部を見たら箱だし、ひとつひとつの部屋を見たらひとだし、それぞれと話したらあなたになる。
隣にいる、向かいにいるあなたと、逢ったり話したり笑ったり、そんなことをこのアパートで。