去年の今日の空

いとでんわ 第2期(2011年12月-2012年1月)

はじめまして。
編集長のかおりさんにお声をかけていただき、今日から二ヶ月間にわたり日替わりコラムを書かせて頂く事になりました。猪狩育枝と申します。

はじめは私のことについて少し紹介をさせて頂こうと思います。
どんな風に育ってきたのか、をすこしだけ。

私は生まれも育ちもずっと北海道。
両親は共働きで小さな頃はずっとおじいちゃんおばあちゃんと一緒でした。
保育所にはおじいちゃんがいつも迎えにきてくれて手をつないで帰ります。
途中でたくさん道草をして、お花を摘んだり、草笛を吹いたり。
いつか大きな木の上にカラスの巣を見つけた時、おじいちゃんは私にいいところを見せたくて高い高い木に登ってカラスの卵を取ってこようとしてカラスに襲われて頭から血を流して笑っていました。
鉄棒が得意で、近所のお友達が集まる公園で何回転もたくさんまわってみせてくれたり、いつも乗ってたスクーターのうしろに乗せてくれたり、ヘルメットを被って「宇宙人だぞ~」と言ってお友達を怖がらせたり。
そんなおじいちゃんといつも一緒でした。

小学生になった時、おじいちゃんの家から10分くらいの所にマイホームを建て移り住み、それからは鍵っ子の生活。
弟に無理やり女の子の遊びをさせて遊んだり、気に入らない事があった時には飛び蹴りをしてみたりと、どうしようもない姉でした。ごめんね。弟。

中学生の時にテニスを初めて、素敵な先生に出逢い、毎日テニスの練習をしました。走るのがとても苦手で体力のない私は、打ち込みの練習がとても辛くて何度も何度も辞めてやろうって思ったものです。だけど、ここで辞めるのは悔しいっていう気持ちで頑張って、どんどん成長して強くなっていく事に喜びも感じていました。精神的に一番強かった時期かもしれません。
たくさん恋もしたし、友達ともたくさんぶつかった。夢もたくさん持ってました。

高校の頃は、少しつらいことがあってなかなか上手く人と関われなくなったり、人を信用できなくなったり、迷う事がとても多かった時期でした。
この頃、お父さんに一眼レフをもらって写真に出会いました。
いつもの道のなんでもない瞬間を撮ったり、友達を撮ってみたり、自分を撮ってみたり。自分の見た世界を切り取って宝物のように残しておける。
写真を撮る、という行動で自分の中にある何かが満たされた気持ちになる。
この頃から写真が好きになり、全く撮らない時期もあるけれど、今でもずっと好きって言える趣味となっています。

写真の仕事がしたくて、東京の専門学校に行くことが決まっていた高校3年生の1月に、家の事情で東京には行かせてあげられないって言われてずいぶん両親と衝突をしました。夢見ていた世界が大きくキラキラしすぎていて、行けなくなったことで夢も希望も失ったような気持ちになったことを覚えています。
やさぐれた気持ちの私はとりあえず札幌にあるカフェの専門学校に行って、ほとんど学校にも行かずに遊びふけていました。そのまま就職して、何がしたいのかモヤモヤした気持ちのまま毎日を過ごして。一人暮らしが辛くて実家に戻って、なんとなく就職をして。その頃、家にいても何もすることがなかったから、とにかくインターネットをしていました。twitterもこの頃に始めたんだと思います。

twitterを通して写真が好きな人とたくさん出会ったり、私の写真を好きって言ってくれる人がいたり、そういうことがとても嬉しかったし、新鮮だった。
顔の見えない相手だけど、確かにみんなそこにいて、それぞれが色んなことを想い、普通の生活を送っている。そんなことを感じられてとても嬉しかった。
ここでかおりさんやジュンさんに出会って、ますます刺激を受けて。
もう27歳になっていたけれど、まだ27歳。まだ遅くない。とくに失う物はないし、帰る場所だってある。そう思って東京に出る決意をして、春に出てきました。
東京に出て来たからといって、何か大きく変わるわけでもないし、自分が動かなくちゃ何も始まらないのだけれど、今は少しずつ、自分のペースで進んで行こうと思っている最中。まずは生活の基盤を固めることから初めています。

明日、笑って過ごせるように。
そんな気持ちで毎日を大切に送っていけたらいいなって思います。

そんな感じの私ですが、日々感じたこと、思っていることを、飾らずに書いていけたらいいなって思っていますので、温かく見守って頂ければな、と思います。

それでは、また来週。笑顔でお会いしましょう。