残念なお知らせ

第1期(2012年2月-3月)

アパートメントの住民のみなさま、読者のみなさま、一週間のご無沙汰でした。タナカです。
今日は巷で噂の「apart」と題された写真展のここまでの経過をご報告いたしたいと思う所存です。

当社統計によりますと、すでに100名さま以上のお客さまにこの写真展を見ていただきました。
佳央理さんも良太くんも最近ちょっとお寝坊です。ギャラリーに着くのはお昼過ぎになります。たいていの日は二人が来るより前に何人かのお客さまが先に見えられます。お客さまは「今日は作家が終日在廊の日のはずじゃなかったっけ?」と目で僕に訴えます。僕は「えーとあのー、二人とも間もなく到着すると思います、あはは。」とかその場を繕いつつ、後ろ手で佳央理さんに「お客さまいらしてます」とメールを打っています。

お客さまはみなさん素敵な方ばかり。
先日良太くんのiPhoneがついに天に召されました。そうです、あのディスプレイがバリバリに割れて生きていること自体が奇跡だったあのiPhoneです。
そしたら、あるお客さまが、ご自分の使っていないiPhone3GSの機体をご持参になり良太くんに提供してくださったのです。なんてやさしい。

ギャラリーにはカフェが併設されていますが、作家は在廊のたびにカフェで食事をとると破産してしまいます。
なので最近はお弁当持参です。良太くんが手のひらを火傷しながらおにぎりを作っているようです。お客さんがいらっしゃらない瞬間を狙って、二人はそれをギャラリー裏のスタジオでしゃがみ込んでパクついています。とてもかわいいです。

二人の部屋ができて12日が過ぎましたので、急ごしらえの壁はそろそろ限界です。
ある壁面は一日に5回くらい落下します。今日は佳央理さんがガムテープでぺたぺたと直していました。

23時のクローズ時間まで二人はギャラリーにいて、僕を車で家の近くまで送ってくれます。良太くんの家とうちはとても近所なのです。こんな感じです。かなりお邪魔虫的な。

僕が車を降りて別れ際、佳央理さんは最高の笑顔でいっぱい手を振ってくれます。あの笑顔を見たら大抵の男はイチコロだと思われます。
僕は二人とも明日は寝坊しないでね、と思いながら見送ります。

しかし展示の評判はとてもよいのです。
以下、ギャラリーのアカウントでRTしたみなさまのツイートから主なものを。

「町田 サイトボックスギャラリー 森山良太 朝弘佳央理 写真展「apart」、撮影仕事での東北行脚を二人の写真家それぞれの視点で切り取った一連のショットを時間軸で並走させている。単枚でも、写真集でもなく、展示という形態でのみ語れるという選択。空のブルーが綺麗。この眼で見たくなる。」

「町田SIGHT BOX GELLARY、森山良太さん、朝弘佳央理さんの写真展「apart」に行ってきた。時系列で並行して並ぶ二人の北東北への旅(出張でもある)の写真。同じ旅路でもやはりそれぞれに見るものは違う。でも、時々その視線が交差するのが面白い。」

「サイトボックスギャラリー 森山良太 朝弘佳央理 写真展「apart」行ってきた。2人の作家の視線が離れては近づき、交差しては離れる。飾らないあるがままの写真たち故、とても感情移入しやすく面白い。素敵な展示でした◎」

「町田のSIGHT BOXさん(@sight_box)で行われている写真展「apart」がとても新鮮だった。同じ時間の同じ旅程を2人の作家がそれぞれのまなざしでフイルムに焼き付けた一部始終。森山さん朝弘さん御二方のモノローグが、ザッピングムービー感覚で聴こえてくるような写真展だ。」

「行って来ました。雪と海の境界線のように触れ合っては溶け合って、また離れ。そんな流れが生まれてる一枚だけで見る事が出来ない写真達」

「写真展apart観てきました。元々展示を意識していない写真だからこその二人の生々しい距離感の交差が面白い。同じ場所で同じ時間を共有しながらも写真を撮る行為においては実は共有していない部分も見えたり、一人づつの視点を追うのと二人の視点を追うのは少し違って「二人の個展」みたいだった」

「何処に行きたい?と聞かれたら雪のあるところと。いつもそう言ってる私は雪ある場所へ旅してきた、二人と共に。そんな気分なのです。写真展「apart」」

「私は愛を感じるものに触れると涙が止まらなくなります。写心によって涙が溢れました。やさしくてせつない愛が此処に。 森山良太 朝弘佳央理 写真展「 apart 」」

「ぽかぽか。きっとお天気のせいだけじゃないはず* 写真展「 apart 」 http://apart-ex.com/ とても素敵な展示でした。」

「アンケートに答えた後、額装した作品を購入することにしました。出来上がるのが楽しみ。作家のお二人にもお伝えしたけど、本当にブックも欲しくなる素敵な写真展でした。」

「「apart」。抜群のセンスを持った2人。展示のためじゃなく撮られた写真たちは、「写真じゃなければできないこと」をしていて。絶対いいってわかっていたけれど、やっぱり良くて。あの写真たちに囲まれた空間に身を置けたことを幸せと思ったのでした。」

などなど。

そして残念なお知らせです。
好評につきロングランかと思われた「apart」ですが、突然のことながら25日の土曜日で終了することになりました。
まだの方はぜひ。
僕も二人をネタに文章を書くことはもうできなくなるので、とても残念です。

かしこ。