どうしようもない猫

第9期(2013年6月-7月)


あ、どうしよう不安だ


自信がなくなってきた


周りもみんな敵に見える


あ、どうしよう


僕ちゃんと誰かに必要とされてる?


どうしよう


どうしよう!


どうしようどうしよう!


どうしよう!

いいか。よく聞け。
そんなふうに不安だらけになったところで、実のところ世界は何も変わっちゃいない。
君の頭の中から覗く世界が、君の思い込みで急に恐ろしいものになっただけだ。
世の中は君のこといちいち相手するほどヒマじゃないんだ。
君は一匹の猫でありそれ以上でもそれ以下でもない。
君が自分と比べているどこかの誰かだって、ただの一匹の猫なんだよ。
そんなちっぽけなものにできることなんてたかが知れているだろ?
君とその誰かを比べてみたところで実はほとんど差はないし、実際世界にとって君なんてどうでもいい。
君や僕が全力で世界に体当たりしたところで、やんわりと押し返されるだけなんだ。
分かるだろ?
そう、分かってるんだ全部。君が訳もなく不安だと泣くその気持ちも、
そしてその不安には答えがなくて、何を言われても頷けないことだって。
全部分かってるからどうしようもないんだ。どうしようもないことだらけだ世界は。
絶望も希望もあたりまえに転がってる、おそらくみんな同じ数配られて。
だからこれ以上何を言ったってあまり意味がないんだ。うん、たぶん、あんまり意味がない。
けどこれだけは言っておくよ、泣いてたって一円にもなりゃしないんだ。
不安になったら泣けばいいけど
結局自分を助けるのは自分なんだ。
今の君を誰よりも支えてきたのは、きっと過去の自分だろ?
そして今の君の役割ってのは、未来の自分を助けることなんだよ。
泣いてていいのか?誰も助けてくれやしないよ
わかったらさっさと涙を拭くがいいよ。


(うん。分かったよ。もう泣くのはこれくらいにしとく)
(そしてもうひとつ、そんなことわざわざ僕に言ってくる君はとても優しい)