ドラマチックな日常の欠片(2014.04.10)

第14期(2014年4月-5月)

20140410
その日もたぶん同じ朝ご飯を食べていた。
まだ、ビールをおいしく飲めていたころだったのでトーストと冷たいカフェオレ。
ジャムはイチジクだったような気がする。

僕は販売の仕事をしている。一応「長」がついていて、部下だって少ないけれど2人いる。
毎日それなりに忙しく、販売という仕事特有の苦悩も少なくなかった。

繰り返される日々に加えて、仕事を無理矢理こなした時に感じる違和感。
例えていうなら動かせるか、動かせないかギリギリの重さの物を
ズズッと動かした時に汗が噴きだすあの鈍い感じ。それに近い。

ブログにのせたのはどちらかと言うと、そういった仕事寄りの話で、
似た仕事、似た境遇にいた何人かからコメントがついていた。
そのうちの1人は数年来の「知り合い」なのだけれども、会ったこともなければ顔も声も知らない。
どこに住んでいるのかさえあやふやで、文字通り「知り合い」であった。
唯一確かなのは僕が使っているシャンプーをどこかのお店で売っている。ということだけだった。

そもそも、その人と知り合いになったのは2008年まで遡ることになる。
その頃の僕はそれなりに一生懸命写真をやっていて、個展をひらいてみたり、出版社に持ち込みをしたりと、
のちに挫折するのだが、「プロになってやる!」とカメラマンを志していた。

そして、雑誌に載ったことがきっかけとなって、
その「知り合い」ともSNSかなんかを通して繋がったのだと記憶している。
ただ、知り合いになったからといっても、その後の5年間目立って密なやりとりをしたわけでもなく、メールを一度か二度なんかのタイミングで送った程度だった。
あとは、たまにアップする写真を見てくれていたくらいなんだろうと思う。

「メンバー向けのセールがあるので、チケットいりますか?必要なら送ります。」

ブログにコメントをもらったあと、そんな事務的なメールが届いていた。
しばらくそのままにしていたのだけど、残り少なくなったシャンプーのボトルを上下に振りながら、
「ちょっと連絡してみるか。。。」最初はドラマチックとほど遠いそんな感じだった。