対岸の君にも叫ぶ準備はできている

第14期(2014年4月-5月)

携帯電話のない一週間を過ごしていて、復活したら、世界はやっぱり回っているのですね、平吹正名です。
簡単に繋がれないからこそのストレートな感情の発露、会えることの喜び、抱きしめること。
やっぱり、自分の知らない感情を知ることに喜びを感じてしまいます。

今日で四月が終わります。春になると、ゆらゆら帝国というバンドの曲を聴いてしまいます。
春×ムサビ×ゆら帝
が、四年前に役者として、初めてムサビの授業に関わったときに出来てしまいました。
当時、「空洞です」をずっと聴いていました。
年末とは違った、狂騒的駆け足が四月にはあると思います。
抗争する日めくりカレンダー競争。
すみません、何を言っているんでしょう。
皆さんの新年度へのフィットネス具合を聞きたいところであります。
では、また来週も宜しくお願い致します。

平吹正名

   対岸の君にも叫ぶ準備はできている          平吹 正名

朝起きたら、負け戦のような天気だった。
低空飛行の予感が靴下も履かせない。
ガムテープで止め切れてないだらしないカーテン、ガムテープで支えたけど割れてしまった蛍光灯、
静かに言葉を待っている。
深爪した小指だけがドクドクして革靴とのペアリングを猛抗議。
傍らの猫はアンニュイに丸まる、当然ですよって。
おっとりカーペットに同化。

おっす(触る)
びくっ!
。。。おっす(繊細アプローチ)
まどろみです。
うんうんすんません。

おはようございますこんにちはいただきますごちそうさまさようならおやすみなさい。
うっす。
何でもいいわ。
挨拶は大事!
誰でも知ってますわーそんなこと。て、てて。
ヤンキーか。
ヤンキーの思想はぎゅーってもう水出ません水出ません言っても
まだまだーって絞って絞って絞られる位に強力で、
いやいやいや、あーうーってなってたけど、
離れて、やっぱり、思います。
それからしか始まらない。始まらないですね、店長。

先手必勝挨拶すれば、何だかペースを握れる気がする。
リラックス現場も踊りだす。老人も歩みを変えさせられる。
人生の椅子はとうに無くなった。
それでも歩み寄って伝えたいことはある。
挨拶。
それでもやっぱり出来ないよ、眩しすぎると出来ないよ。
いつ挨拶するの、もう行っちゃうよ。
はい、あなた、仕事できる人と話してマース。僕、皮膚の下で暴走していマース。

本日はー
紋切り型の挨拶だけど、思いが違えば人が変われば声が変われば、
それはもう素敵な作品。
古典が現代とタッチする変わらない風景。
過剰な前のめりも愛しいぜ。
真っ赤な顔はその思考の軌跡。

あなたがそれをまるで恐れずまるで認めないのは、僕を大人しく発狂させます。

挨拶します。
新緑の誘いのなか、桜、二ひら発見。独り占め感と路上フルーツ屋の好奇心。
挨拶します。
今しか出来ない身体の刹那と希望。
挨拶します。
そのおじさんは最初で最後だから、
喫煙所を離れたら終わっちゃいそうだから、
まだまだ喋れるから、

猫が起きてきました。
ご飯を食べました。
知らないおばさんのバックの匂いを嗅ぎました。
観察していました。
トイレに行きました。
また夢を見にはいきませんでした。
僕は、今日という日を写真に撮りました。
空気に空気と呼んでみました。
空虚という言葉を、猫だけは知っているのかもしれない。