第一章 「象の目」

第20期(2015年4月-5月)

おまえの瞳に像はいるか。
いいや、”象”はいるか!

「いない私の鏡は空洞で
瞳に何も映してはいない。」

いない⁉ ではなぜ生きるのか。
生きているから生きるのか、
生き切ることをそうしてするのか。

それが問題だ。

「私は、

おまえではない。

そしておまえは

私を映してすらいない。

私は 誰だ。

象を映していない、

私は “誰” だ。」

おお、Dasman!
おまえはそこから出なくてはいけない。
四角く囲われた黒い洞窟から出なくてはならない。

おまえがおまえでないと叫ぶ鏡から、
破り捨てておまえは象を探さなくてはならない!

何ももたずに、
決して 何ももたずに

おまえは
おまえの檻から 放たれよ。