2/2 かおりから

管理人室の往復書簡

はるえちゃん。
まだまだ工事中だけれど、やっとアパートメントが一応のかたちになったね。
よかったー。
構想を始めたのが2週間前だから、ほんとに突貫工事だったね。

あの日はるえちゃんがカフェに入ってきた時、わあって嬉しくなって私勢い良く飛びついちゃったんだよね。
がしっと受け止めてくれて嬉しかった。
あの時からふくらませ続けてるアイデアはまだまだ実際のかたちにはなってないけれど、ちょっとずつみえていくといいなと思ってる。
これまでもたくさんのひとが支えてくれたし、これからもきっとそうで、ここはわたしたちだけの場所じゃない。
そのことが、なんだかうれしいね。
きっと楽しい場所にしてゆけるはずだという気がする。
いろんなひとが一日の終りに帰る場所。

わたしはね、帰る場所、みたいなものをいつもどこかで探している気がする。
最初の当番ノートの杉山さんの回を読んで、私にも故郷のようなものが欠落しているなあって。
実際に田舎らしい田舎がないし引越しばかりしてきたから、ということもあるかもしれないけれど、そんなこと言ったらかえってずっと移動しないで同じ場所に住んでいるひとは懐かしいとことさらに思い返す場所はなかったりするのかもしれないよね。
わたしのこの心もとなさというのは、きっともっと今現在のこころのあしもとにあるんだろうな。
今の生活のなかに。
毎日、どこに着地するか、というようなこと。

アパートメントに立ち寄ることがみんなの日課になってくれるといいね。
「暇だから、寄ってくかー。で、お喋りでもしてくかね。」
っていう。
暖炉のある部屋で好きな音楽かけて好きなもの飲んで、好きな時に参加できるの。
部屋をシェアしているひとがいてもいいし、ベランダにでかでかと作品をかけてるアーティうとがいてもいいよね。
時々はアパートメント全体のお祭りをやろう。回覧板まわして、いついつはスイカ割り大会を開催します、ハロウィンパーティーしますからお菓子を用意してください、っていうふうに。

比喩じゃなくてね、そのうちちゃんと、そんなことできる場所をつくろう。

 
お互い遠くに住んでるのに一緒の場所に帰るみたいで、なんかいいね。