3/28(火)晴れから春の雨になった東京より、はるえちゃんへ

管理人室の往復書簡


今日は傘を持って行くことなど思いもよらなくて帰り道大粒の雨に打たれたのだけれど、もうほんとにあたたかな雨だね。
雨が叩く匂いはほんとにいいな、好き。

あれから1年経って、きっとこの境目はいろんなひとがいろんな思いを抱くのだろうと思ったけれど、わたし自身は予想していたよりも襲ってくるものは少し大きかったし、ちょっと別のものだったりもした。
一番それに近づいたのは3月17日だった。
鷲尾和彦さんという好きな写真家さんの震災の土地を撮った写真展を見に行ったり、ちょうど震災当日に中止になった舞台イベントの第2段があったりしてこころが騒ぐ一日だった。
あれから、って話してその「あれから」で何か通じてしまうということが何より物語っている気がするけれど、自分のなかでひとつだけ言えるのは時間が過ぎたよね、ってことだけ。
時間だけが癒すよね、とかそんなことではない。
「時間はすぎた。さあ、・・・・・。」ってこと。
「・・・・・」のところがそれぞれだ、ってことだけだなあと。

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はるえちゃん、ざらばん紙って、いわきの方言なのかな?
わたしは「わらばん紙」って呼んでいたから調べてみたら、「いわきの方言」みたいなことが書かれているサイトがあった。それがひとつだけじゃなかったから、ざらばん紙って呼ぶのはいわきのひとだけじゃないだろうけどもしかしていわきが発祥なのかな?
わらばん紙は、藁の余りのようなものを紙にしていることからその名前がついたんだって。
ざらばん、は、手触りからだろうか。ざら紙、とかも言うんだってね。
ざらばん、って響きとてもいいね。
匂いがわらばん紙よりももっと荒い。
くんくん。

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このところ用務員の森山氏が連日アパートメントのリフォームをしてくれてる。
長期滞在の方のお部屋を作ったり、念願の談話室を作ってくれたり。
でもリフォームの大半はなんだか壁の向こうのことみたいで、大きな改造をしてくれているんだけど表には見えないんだって。
あれかな、配管工事とか配電とかそういうことかな。
でもきっと住みやすくなってきているはず、らしいです。
あ、あとね、外装工事をとあるひとに頼んでるところなの。
仮設のアパートメントがそろそろ次の段階に進みそうだよ。
楽しみだね。

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リョサの『緑の家』、借りたんだけど読まないままに図書館に返しちゃった。
またチャレンジしよ。
このごろ本を全然読んでないの。
読みたい熱はじじじとたまっているんだけど。