管理人だより – 2015年9月号

管理人だより

「アパートメント」を読んでくださっているみなさまへ

こんにちは、管理人の朝弘・森山・鈴木です。

うだるような暑さだった8月が遠いことのよう。だんだんと気温も下がり、東京では毎日のように雨が降り続けておりました。「秋の長雨」とは言うものの、さすがに長すぎるなぁ、と思っていた矢先の大雨。栃木・茨城をはじめ、各地で大雨洪水による被害が起こりました。

「アパートメント」住人の方の住まう地域にも被害が及び、微力ながら週明けには管理人他数名で復旧・片付けのお手伝いに向かう次第です。

世界各地、インターネットの外側のみなさんの暮らしの無事を願いつつ、「アパートメント」では、今日も変わらず物語が紡がれています。安心できる場所であれるよう、日々の手入れを続けながら、今月の管理人だよりをお届けします。

 

1.長期滞在者・アトリエ新企画のご案内

当番ノートでの連載を終了した後も、毎月一回のペースで記事を書いていただく「長期滞在者」コラム、1つのテーマに沿ったシリーズ連載を投稿していただく「アトリエ」企画のうち、最近新たに連載陣に加わってくださった方々をご紹介します。

 

長期滞在者

〈毎月29日〉

ライター:kuboakinoriさん

レビュアー:朝弘佳央理

吉田航さんにご紹介頂きました。久保さんが去年書かれた計算する知性といかにつきあうか――将棋電王戦からみる人間とコンピュータの近未来を教えていただいたところ、大変に興味深く、寄稿をお願いしました。

明晰に世界を分析することと、すべてのものが形になる前の海を泳ぐこと、その両方を同時にされている。『暁の人類学』というタイトルにもとてもわくわくしています。

毎月29日更新です。お楽しみに!!(朝弘)

アトリエ

〈毎月1日〉

日本のヤバい女の子

ライター:はらだ有彩さん

レビュアー:柳本 々々さん

当番ノート時代の『日本のヤバい女の子』はとても人気のある連載で、もしかしたら住人のみなさんもお読みになっていたかもしれません。引き続き連載をお願いしたところ、7月よりその月にまつわる女の子のお話を書いてくださることになりました。

はらださんの書かれるものは読み物としてかなり厚みがある。この感じをさらにぐいっとまた別世界の方向に拡げてくださるのが柳本さんのレビュー(レビューというよりむしろ、ひとつの作品のよう‥!)です。毎月1日、どうぞお楽しみくださいませ。

はらださんは、9/19(土)~20(日)に清澄白河にあるフジマル醸造所でスカーフと絵の展示をされるそうです。前回神戸に足を運べなかったかたも、是非!(朝弘)

 

〈毎月第1金曜日〉

ライター:北 学さん

レビュアー:朝弘佳央理

北さんはパリで活躍するサキソフォニストです。たったひとつの音で景色や温度、記憶や色を描きたいとおっしゃっていて、それは私が踊る時に立ちあげたい感触と共通することかもしれない、という風に思いました。ジャズのセッションやダンサーとのインプロでの演奏に加え、作曲やすべての楽器の演奏、映像をご自分でされるソロ・プロジェクトを始めたとのことで、アパートメントに発表してみませんかとお誘いしました。

9月で4曲目になりましたが、とにかく渋い。熱い大地や異国へ誘う、旅のような音楽。

最新作もどうぞ聴いてみてください。(朝弘)

 

2.イベント・展示告知機能のご紹介

現在開催中のイベントをご紹介します。

motoco okiさん ー 白露の草木染めワークショップ

第19期に連載いただいたテキスタイルデザイナー・染織家のmotoco okiさんによる、草木染めワークショップのお知らせです。今月は無花果を使って、リネンストールかコットンバッグを染めるワークショップです。色は淡いイエロー〜淡いオリーブグリーンになるとのこと。秋の装いにいかがでしょうか。

日時は9/13(土)の13時〜15時、日本橋にある「Creative Hub 131」にて。事前お申込みが必要とのことなので、イベントページで詳細を確認の後、こちらからお申込みください

 

中村むつおさん  ー  LIVE情報

tomodatiこと中村むつおさんのライブスケジュールです。

8/29の代々木ザーザズーにお邪魔してきましたが、ライブハウスでバンドを相手に単身テクノポップでハッスルしてました。

9/14は下北沢THREE!むつおさんデザインのフライヤーも毎度ポップでかわいい!

 

小鳩ケンタさん akisa kusakaさん ー よるの点をなぞる

イルボンさんとお二人で、アトリエでの「空席商会」企画を連載してくださった詩人の小鳩ケンタさんが、今期連載中の日下さんが所属する音楽ユニットrepairの演奏に乗せて、詩を朗読されます。会場はなんとプラネタリウム。星空に包まれて、すべてが溶け合う時間と空間をお楽しみください。

10月4日(日)の17:00〜18:00、神戸にある「バンドー神戸青少年科学館プラネタリウム」にて。

 

ヤカさん ー 星カフェトークライブ「ちょっと宇宙(そら)まで」

21期に連載いただいた、お菓子の妖精ヤカさん出演のトークイベントのお知らせです。

10月8日、大阪にある「星カフェSPICA」にて、星にまつわるゲストを招いてのトークイベント「ちょっと宇宙(そら)まで」に出演されるとのこと。

お菓子と星の関係といえば、ヤカさんが連載初回コラムでご紹介された金平糖が思い浮かびますが、他にもどんな物語が飛び出すのでしょう。

遠く遠くの輝く星に想いを馳せながら、ヤカさんの手作りお菓子と共に、甘く楽しい夜をお過ごしください。

 

3. 管理人のつぶやき

誰かの目に触れてその反応を知ることではじめて、自分が作ったものがなにものであったのかを分かることがあります。芸ごとに関わるものだけではなくあらゆる仕事の領域にも言えることですし、ある意味では自分という人間形成にも当てはまることかもしれません。

そのことをまさに、今アパートメントに対して感じています。

 

アパートメントに自分が込めた思い、管理人みんなで共有しているアパートメントらしさ、住人のみなさんひとりひとりの記事から私が感じた世界(というと何か大袈裟ですね。社会?世間?自分以外の存在?)との関わりや発信の仕方、読者の方々がそれをどう受け取り、どういう関係でいてくださっているか。

アパートメントを毎日眺めるのはとても楽しいです。

線香花火のように色を変えたり、あちこちでスパークしたり、ひょいと繋がったり、それが毎日という瞬間起こっている。

毎日が重なって変化もして、薄まったり深くなったりしながら続いている、それを改めて包むように持ってみたときに、私なりの「アパートメント」がそこに膨らんでいる。

 

私には私なりの寄り添い方の結果、今の私なりの「アパートメント」がある。

その自分なりのものとはまた別の「アパートメント」が、接してくれているみなさんの数だけある。

それがとても嬉しいことだなあと感じます。

アパートメントはそんなことも諸々含みながら、有機的に変わっていったりもしながら、枝葉が伸びてゆくといい。そのために私は幹や葉っぱの小さな声に耳を澄ましてなるべくのびのびとその樹が育つようにときどきちょんちょんとお世話をする、良き庭師でありたいなあと思います。(朝弘)

 

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夏休みを使って沖縄に行ってきました。台風が到達する前日に到着し、過ぎ去った翌日に帰るという生憎な日程の中、雨の切れ間切れ間を縫ってなんとか遊んできました。

おかげで旅程もずいぶんと変わりましたが(それ通りになったのは水族館くらいなもので)、ポンと思い立って行った久高島が素晴らしく、景観や土地に大きく心動かされたのは初めてのことでした。

”ついで”の含まれない旅行というのはいいものですね。(森山)

 

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「来週から南米に行くんだけど、その前に会えない?」と連絡をくれた友人と、実に4年ぶりぐらいに再会してランチ。「アパートメントで書かせて!」と。普段はライターとして記事を書いているものの、”仕事”で書くことに追われていると、どうしても自分自身の内面を掘り下げていくことがなおざりになってしまうとのことでした。「あぁ、同じことは自分にも当てはまるなぁ」と我が身を振り返りつつ、自由に書ける場としての「アパートメント」に価値を感じてくれたことを嬉しく思いました。この場を持続発展可能な形で運営していく方法を模索する毎日です。

(鈴木)

 

4. あとがき

22期ライター陣の連載も9月で折り返し。どの曜日当番の住人さんも毎回素敵な記事を寄せてくださっていますが、伴走していただいているレビュアーさんの紹介文にも熱がこもります。「アパートメント」のFacebookページから記事のレビューを読むことができますので、ぜひぜひそちらもチェックしてみてくださいね。別々の部屋、別々の時間、別々の人生。それでもどこかに、響き合う場所がある。そう信じて運営を続けています。読者のみなさんにとっても、住人さん同士にとっても、そんな空間でありますように。


アパートメント管理人一同