連載開始のごあいさつ。

ひとと企業のPlaybook

はじめまして、とうどうやすひろです。
今日からアパートメントに入居させていただく事になりました。

部屋の表札には「ひとと企業のPlaybook」と載せようと思います。

お。「ひと」が、漢字の「人」じゃないことに気が付きましたか。

「企業」と並べて「人」って言うと、なんだかビジネスとかマネジメントの香りがただよう気がしてしまって、ちょこっと違うわけです。

そうではなくて、僕とあなたのように、感情がたくさんあり、いろんなことを考え、もりもり働いたり、一方で怠惰な妄想をしてツイートしたりする、そういうニュアンスでやっていきたい。

ですので、ひらがなの「ひと」にしました。

ビジネスやマネジメントの領域ではないとすると、ひとと企業についてどんなことを書いていくのか。

それは、ぼくが企業というものについて抱いてきた、いくつかの疑問について、先輩たちにインタビューをしていく、という形式で語られるものです。

この連載で取り上げようと思っているのは、こんな疑問です。

・職場で感情を表す、ということは、どのように扱われてきたのか。それは企業の生産性にとってよいことなのか。悪いことなのか。どのように認識され、どのようなアプローチをされてきたのか。その企業の業種や立ち位置、成長フェーズによって変わるのか。

・なぜひとは、偶然入った企業に、その視点や考え方を規定されがちなのか。

・ひとは誰のために働いているのか。働く成果とはなにか。その成果はどこへ行くのか。

・なぜひとは企業にロイヤリティを持ちうるのか。愛着や忠誠心を持つとはどういうことなのか。逆にネガティブな感情を持ったときに、どのような行動を取りうるのか。

・はたらく業界や企業は、その人の思考にどのような認識の変化を与えるのか。

・法人それ自体を制御するコーポレート・ガバナンスは、社内外のひとへどのような影響を与えているのか。

・ベンチャーが盛んな国が栄えるのだろうか。あるいは、栄えている国でベンチャーが盛んなのか。

・「弱者としてのベンチャー」の事業領域はどのように移り変わってきたか。

・なぜ企業の中にブルシットジョブがたくさんあっても、高収益を上げることができるのか。ブルシットジョブと収益にはどんな関係があるのか。

・企業はどのように、ひとを捉えてきたのか。労働力としてはもちろん、経営幹部候補として、インナーサークルの一員として、パートナーをつくる場として、無尽蔵の人的リソースを選ぶ立場として、感情の行き交う場として…どのようにひとを認識してきたのか。その認識は現在も変わらないのか。変化するとすれば、それは経営をとりまく外部環境が原因なのか。あるいは、少人数ではじまったベンチャー企業が成長し成熟していく過程で繰り返し起こるパターンなのか

たくさん書いてしまったけど、つまりは

「ひとはどのように企業を認識しているのか」また「企業によってひとの認識はどのように変わるのか」

に関するあれこれを取り扱っていきたいと思っています。

あなたはこのリストを見て、「そうそう、そういう事が気になっていた」と言うでしょうか。
それとも、「大人になってこんな事を考えているなんて、この人、変だな」と思うでしょうか。

どちらの考えも、そのベースには、あなたがこれまでに経験した「ひとと企業」の関係性が強く影響しているんじゃないかな、というのがこの連載のテーマです。

ややこしいですね。

どんなテキストになっていくのか、僕もまだ想像がついていませんが、これだけは約束できます。

この連載を読むことで、仕事ができるようにはならないけど、あなたと企業の関係を考える上での材料は豊富に手に入る、と。

あれ、もしかして、仕事ができるようになった方がよかったでしょうか…

なにはともあれ、はじめるとしましょう。