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悪意を無知で包んでいる?

はてなを浮かべる

2-2
なにかに記されることは容易ではない?
   
   
   
2-3
他人の手垢によってかたちづくられている?
   
   
   
2 1-2
悪意を無知で包んでいる?
   
   
   
2-4
自分の手のひらを脳天にこすりつけること忘れてるんじゃないかな?
   
   
   
2
隣人の素晴らしさを脅威に感じている?
   
   
   
2 1-3
誰にでも死角があることを忘れがち?(とりわけ自分の?)
   
   
   
1-2
使い道がないものを引っ掛けておいてもいい?
   
   
   
2-5
「分かりません」という答えを受け入れてみるのはどう?
   
   
   
2 1
そのドラマチックな悲観をずいぶんと素早く脱ぎ捨てられるのだね?
   
   
   
setsumei
うすくてカサカサしているけど自分よりもうんと背が高いみたい?
   
   
   
1
感傷的な気分に浸ることをいい加減飽きるべきなのかな?
   
   
   
   
   
   
   
@hatenawoukaberu

わかばやしまりあ

わかばやしまりあ

描いたり食べたり生きたりしている

Reviewed by
さかいかさ

雲が切り裂かれ、ゴゴゴゴという地鳴りに似た轟音と共に上空に姿を現した巨大な“はてな”。
その巨大さは太陽をすっぽりと覆い隠し辺りを暗く沈めていく。
地上の鳥たちはいっせいに羽ばたき、巨大な“はてな”の周りを旋回する。
僕はそれを見上げながらただ一言。
「ああああ〜。これはまずいな。」
巨大な“はてな”からおびただしい数の“はてな”が追跡ミサイルよろしく発射される。
それはイナゴの大群のように地上を駆け巡り、次々と手当たり次第に人々へ突撃して引き裂いていく。
でも僕はイナゴの大群を見たことがない。
人々の悲痛な叫びが合唱のように響く。悲鳴のシンフォニーだ。
僕は逃げる。振り向く余裕もない。いったいどこに逃げたらいいんだ。
足をもつらせ、回転させ、不細工に唾を吐く。
爆発音。爆裂音。ハードコアノイズ。
正面から“はてな”が飛んで来る。
時がゆっくりと速度を落としていく。僕の今までが走馬灯のように浮かんでは消えていく。
でも僕は走馬灯を見たことがない。走馬灯っていったいなんだ。
「ああああああ!」
高速で迫る“はてな”に拳をぶつける。“はてな”はガシャンと地面を叩いて壊れて泣いた。
「よっしゃ〜〜!」
歓喜に叫んだその刹那、背中に衝撃が走り「あつっ」と思った時には胸から“はてな”が突き出し、僕は引き裂かれた。
あああああああ、と思い、吐血する。
倒れる倒れる倒れる、と思い、僕は、、視界の端に彼を見つける。
逃げまどい裂かれていく人々の中で、襲いかかる“はてな”をもろともせずタコ殴りにする彼を。
“はてな”は次々と砕かれ、彼の手から放出される光源により消滅していく。
救世主ヒーロー主人公主演俳優、と思い、倒れ込む。
痙攣しながら薄れいく意識の中で、僕はハッピーエンドを期待する。
彼によって世界は救われ平穏を取り戻すんだ。
人々は感謝し喜び踊り、次の戦いへと旅立っていく彼を見送る。

END。

画面が暗くなり、流れるスタッフロール。
エキストラの一群に自分の名前を見つけた。
そうして安堵して、僕はこの世界に別れを告げる。

バイバイ。

でも
いつか
きっと、
I’ll be back するから。

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