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2F/当番ノート

第一章 「象の目」

当番ノート 第20期

おまえの瞳に像はいるか。
いいや、”象”はいるか!

「いない私の鏡は空洞で
瞳に何も映してはいない。」

いない⁉ ではなぜ生きるのか。
生きているから生きるのか、
生き切ることをそうしてするのか。

それが問題だ。

「私は、

おまえではない。

そしておまえは

私を映してすらいない。

私は 誰だ。

象を映していない、

私は “誰” だ。」

おお、Dasman!
おまえはそこから出なくてはいけない。
四角く囲われた黒い洞窟から出なくてはならない。

おまえがおまえでないと叫ぶ鏡から、
破り捨てておまえは象を探さなくてはならない!

何ももたずに、
決して 何ももたずに

おまえは
おまえの檻から 放たれよ。

淺野 彩香

淺野 彩香

1989年東京生まれ。
『現代詩手帖』2013年3月号
「現代北欧詩特集」ペンッティ・サーリッツァ自選詩集共訳。
詩人となるべく、精進中。

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