入居者名・記事名・タグで
検索できます。

2F/当番ノート

日々のつれづれ 新しい事務所のこと

当番ノート 第33期

横浜は関内にある古ビルをリノベーションし、
今月7月より、古市久美子建築設計事務所と共同オフィスを持ちました。

事務所は、エレベーターのない3階。
本日、在庫の数千冊の本をようやく移動しました。

夏の炎天下、引っ越し業者の屈強なお兄さんふたりが、
弊社の「世界は小さな祝祭であふれている」と「表現のたね」が詰められた、
鉛のように重いダンボール箱を、ものすごい形相で運んでくれました。

本って本当に重いです。

ものすごく苦しそうな表情は、
飛べない豚は、ただの豚、
読者の手に渡らない本は、ただの重量、
と私に訴えかけるかのようで、
地道に今後も販促活動をしていかなければ、と改めて思いました。

ところでこの事務所は、夕方、窓を全開にしていると、
横浜スタジアムで野球を観戦する観客のゥォォォオオオオーという地鳴りのような歓声が聞こえてきます。
前のビルの屋上はBBQのスカイガーデンがあり、飲んでいる酔っ払いと目が合います。
網戸がないので、蚊もいっぱい入ってきますが、蚊取り線香でやっつけます。

街と地つづきの事務所はいろいろ気が散るけど、居心地がいいです。

IMG_4859

IMG_4870 2

IMG_4857

大谷薫子

大谷薫子

1975年、横浜生まれ。フィルムアート社にて書籍編集者をしたのち、2012年 にモ・クシュラ株式会社を設立。『世界は小さな祝祭であふれている』(小野博)、『表現のたね』(アサダワタル)、横浜美術館「BODY PLAY POLITICS」展の図録などを編集、刊行。

Reviewed by
木村和平

引越しでまっさきに連想するのは、岩井俊二監督作品の『四月物語』のワンシーンだ。
引越し屋さんが新しい部屋に家具たちを運びこむのを、松たか子が演じる楡野卯月が手伝おうとするが、出番がなくあたふたするシーン。
引越しをするたびに、あのシーンを思い出す。

以前引越しをした際、全く同じ状況になり、最終的に部屋の隅に座って小さく応援をしたのをよく覚えている。

からっぽの部屋が、だんだんと自分の場所になっていくのはとても心地よいものだと思う。

トップへ戻る トップへ戻る トップへ戻る