入居者名・記事名・タグで
検索できます。

終わりに/ジンジャーエールカクテル

図書館の中の暴風

5月26日 火曜日

昨晩、寝落ちするまでポケモン(こないだBOOK・OFFで891円で買った「ポケットモンスター・サン」)をやっていたら、ポケモンみたいな夢を立て続けに見ました。それが原因なのか、目覚めが悪かった今日の朝ごはんは、パンケーキ、蒸篭で蒸したキャベツ、雑誌「POPYE」に載っていたレシピでパートナーが作ったスクランブルエッグ。りんごジュースに庭のローズマリーを入れた飲み物が、今日はヤクルトみたいな味でした。一昨日買ったオーバーオール(近くの温泉のフリーマーケットコーナーで300円でした)に、薄いピンクのボーダーシャツを合わせて着たら、牧場の少女のようだと言われた。昼頃、用事でスーツを着て出かけるパートナーを、牧場の少女は見送りました。その後色々あって階段からすべり落ち、負傷しました。

—–

ここにある生活。明日のことも、昨日のことも曖昧にして、今をよすがに今にいる。

—–

引っ越しをしたり、結婚することを決めたり、アルバイトを辞めたり始めたり、車の運転ができるようになったり。変化の多い一年だったけれど、ここにいる自分は何にも変わらない。なんだか最近、思い出せないことが増えています。SNSの見過ぎでしょうか。文章を書くのが怖いです。それでも、何か書きたいと思うし、誰かに読んでもらいたいと思う。でも怖くて曖昧にしてしまうんです。でも曖昧にしてはいけないと思うんです。

これからも無駄な話をするために。

—–

ジンジャーエールカクテル飲んだ、と、パートナーが口ずさむので、え?替え歌?と聞くと、え?違うの?という返事。くるりの「ばらの花」の歌詞を、「ジンジャーエールカクテル飲んだ/こんな味だったっけな」だと思い続けていたらしい。そういうカクテルがあるんだなぁ、と思いながら。その小さな違いで、浮かぶ絵が変わる。これまで、何度も一緒に聴いたり、歌ったりしてきた曲だけれど、実は全然違うイメージを描いていたのだね。えー、カクテルじゃないよ!と笑いながら、少しひんやりとした気持ちになった、いつかの夜。

でも、そういうことが、わたしたちの間にはいくつもある。当たり前の、本当に当たり前のことだけれど。わたしとあなたの間に、いくつも。

—–

終わりに、何を言えばいいのかは見つからないまま、終わってしまいそう。ごめんなさい。

—–

一年間の往復書簡、ありがとうございました。

—–

中田 幸乃

中田 幸乃

1991年、愛媛県生まれ。書店員をしたり、小さな本屋の店長をしたりしていました。

坂中 茱萸

坂中 茱萸

短歌同人「えいしょ」所属の歌人未満です。

トップへ戻る トップへ戻る トップへ戻る