アップルパイの魔女

第13期(2014年2月-3月)

 アパートメントへは、カマウチヒデキさんのご紹介でやって来ました。実は、本人には、まだお会いしたことがありません。けれども、彼の写真展は見に行きました(彼の友達にはお会いしました)。また、わたしがおんさに参加していたとき、やはりお目にかかれなかったのですが作品を見に来ていただきました。ネット社会なんだな~と思います。

 むかし、ほんの10年ぐらい前は、ひとに会わずにその人に会うという感覚はありませんでした。本や映画・CDを通して会う出会いとも似ていますが、それとの違いは、間に非常に短縮・凝縮したデジタルの文通があることでしょうか。だから、まだ会わずにいる、そのうちきっと会うだろうみなさま、こんにちは。いつか会えますように。

 主催の朝弘さんとのやりとりでは、何となくな気分で、お菓子を題材にするとメールに書きました。でも、思いついたのは魔女にこき使われる女の子のお話しです。魔女がアップルパイを焼くだろうと言うこと、魔女って何を考えているだろうと思いながら、とりあえずの第一話です。

魔女
 さて、アップルパイは、米国ではクリスマスパーティーの定番として出てくるそうです。米国留学していた知人から伺いました。
 そう言えば、わたしの母は、毎日のお味噌汁より特別な日のアップルパイが得意な人でした。子どもの頃、焼く前のパイ生地の表面に、砂糖を溶いた卵の黄身(卵を白身と黄身に分けた上で)を塗るというお手伝いをしたことがあります。焼き色につやを出すためです。あとは、空気抜きの穴をフォークで刺して作ったり。パイ生地は、専用マット(目安となるパイの直径の図形が記載されている)の上に麺棒で引き伸ばすので、子どもの目にはそれが魔法陣のように映りましたっけ。まだ冷凍パイシートも売っていなかったころのお話しです。