風景のある図鑑
「 トポロジー:topology 」 トポロジー(位相幾何学)を研究している人は、 マグカップをかじりながら、ドーナツにコーヒーを注ぐ人であると言われています。 つまり、トポロジーという幾何学の考え方では、 マグカップも、ドーナツも、同じ形と考えられるということです。 トポロジーにおいて、距離、へこみ、ふくらみ等は重要ではありません。 大切なのは「どのように連続しているか」です。 それにより形の本…
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「分子シャペロン:Molecular chaperone」 人間の設計図であるDNAは、4つのアルファベット、A、T、G、Cで構成されているタンパク質のヒモです。 そのアルファベットの並びは3つで1組となっており、 1組には対応する1つのアミノ酸(タンパク質を構成する分子)があります。 DNAを読み取ることで、DNAに書かれた通りの並び方の「アミノ酸のヒモ」を作ることができます。 タンパク質には様…
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「 ビュフォンの針の問題:Buffon’s needle problem 」 平面の上に10cmの間隔で何本かの平行線を引きます。 その上から、間隔の半分の長さ、5cmの針を落とします。 落とした針が線に触れるか、触れないのか。 その針が線に触れる確率は1/πになります。 πはご存知の通りの円周率、直径を1とした時の円周の長さです。 針を投げた時に線に触れるかどうかという、円と何の関係…
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「ウェシカ・ピスキス:vesica piscis」 紙の上にコンパスの針を刺し、円を描きます。 コンパスをその大きさのままに、描いた円の円周上に針を刺し、もうひとつの円を描きます。 二つの円が重なる部分にアーモンドのような形ができます。 これが「ウェシカ・ピスキス」と呼ばれます。文字通りの意味は「魚の浮き袋」です。 「鉄:iron」 古代、鉄は空から降ってくるものでした。 鉄隕石は、鉄にわずかなニ…