長期滞在者
みなさんこにゃにゃちは。前回ちょっと長くなりすぎたので今回は反省を込めてちゃんと短くスッキリまとめて書こうかと思ったりしています。なので、本来ここで書こうと思っていた、イワン・イリイチとミッシェル・フーコーと高山宏の言語観と貨幣観をつなげて並べて現代にその問題点がどのように引き継がれていて、どんなふうに顕在化しているのか、またその問題は芸術の分野にも明らかに反映されているのですよ、というようなこと…
当番ノート 第12期
今年の夏にアパートメントの住人にならないかと打診を受けた。 実はアパートメントが始まった頃にも1度あったのだが、断ってしまった。 僕はあまり文章を書くのが得意ではない。 だから、不安になってしまったのである。 そういう経緯もあり、またお話を頂けたのは不思議なことであった。 続けて、彼はこう言った。 「ふみちゃんが何を書くのかをみてみたいのです。」 そうか。興味を持ってくれる人がいるのか。 2回もお…
長期滞在者
≪眠れない夜、地上をやさしく照らしている月を思う。月が照らしている家の一軒にベットが2台並んでいる。2人の子。1人はすやすや寝ているが、傍らの1人は今にも泣きだしそうだ。何かにおびえ、じっと天井の一点を見つめている。彼女は何を見ているのだろう。≫ 私は小学生になっても、自分で部屋の灯りを消してから眠る、ということができなかった。私が布団に入ってから小一時間が経ち、もう寝ただろう頃を見計らい、母が…
当番ノート 第12期
18歳で生まれたおうちを出てから、 すでに10年以上経っていて、 そのあいだに、そのおうちがなくなりました。 そのおうちもなくなったし、じぶんの有様も、 そこに住んでたころとは幾分変わっています。 いろいろな町、いろいろな部屋に住んで、 今回はこのアパートメントに引っ越してきました。 面白いことに、これまで住んだ町や、住んだ部屋と違って、 いろいろな声が聞こえてくるようです。 もしかしたら、目が合…