当番ノート 第30期
夜散歩することが本当に好き。 ざわざわと黒い大きな木が揺れるのに、すこし怖い思いをしたりすることも含めて。 昼間の散歩では埋めることのできない楽しさが、夜の散歩にはあると思う。 とりわけ都会の夜の散歩は楽しい。 私が特に好きなのは住宅街の散歩で、これは住宅の密集している都会ならではの面白さだと思っている。ねずみの気分で静まり返った住宅街を速足で歩く。時々感知センサーのスポットライトが反応してパッと…
当番ノート 第30期
こんにちは。 今日は百人一首を取り上げていきます。 『百人一首』の名は、100人の歌を1首ずつ撰んであることに基づき、室町時代からこの名で呼ばれるようになりました。しかしその後、類書がいくつか出てきたのでそれらと区別するために「小倉百人一首」などとも呼ばれています。小倉と名が付くのは、撰者といわれる藤原定家の山荘が今の京都市右京区嵯峨野の小倉山にあっためです。 『百人一首』は、天智天皇・持統天皇に…
長期滞在者
最近、フィルムを使って撮ることが増えている。 仕事 (営業写真館のカメラマン兼レタッチャー) ではもう10年以上デジタルカメラを使っているけれど、仕事ではない「自分の」写真にデジタルを使い始めたのはここ5年くらい。フィルムを併用しつつも、最近はデジタル比率がぐんと増していた。 デジタルというのは簡便だと考えられがちだけれど、機種ごとの使いこなしや絵柄の癖に慣れるまで時間がかかるし、プリントにも銀塩…
当番ノート 第30期
こんにちは、珈琲子です。視力が良くないのでずっとコンタクトレンズを着けているのですが、コンタクトだけでは乾燥等しんどいので先日眼鏡も作りました。私は鼻が大きいので、メガネをかけると鼻メガネをかけているような容貌になるのですが、今回作ったメガネはかけても鼻メガネにならないのでお気に入りです。フレームの形を変えたのが良かったんですね。ではでは本題です。 「これからの「正義」の話をしよう いまを生き延び…
長期滞在者
馬喰横山駅で降りて、仕事場へ向かう階段を上っていくと、東京の地下鉄の駅では珍しく立ち喰いそば屋のダシの良い香りが上から降りてきます。 早い、安い、うまいは、商売人の街は基本中の基本。新宿とは随分とちがう土地にやってきたな、と思った瞬間でした。 ルーニィは、年末年始のうちに無事に荷物の引越しを済ませ、小伝馬町へやってきました。 オープン当日、もうこの先の人生でこれ以上ないというくらい、たくさんのお花…
当番ノート 第30期
学生時代に住んだ寮の小綺麗で無機質な感じに愛着が持てなくて、反動のように古い部屋に移り住んだ。 物件の下見で一歩足を踏み入れてすぐに、ここに住みたいと思った和室に引っ越してきて、もうじき2年経つ。 外から日が差すと、ここへ住んで良かったでしょ、と部屋が語りかけてくるように感じる。 疲れきって畳で寝てしまったときも、友達を招いたときも、映像の撮影で十数人のスタッフがぎゅうぎゅう入り込んだときも、部屋…
長期滞在者
2015年7月 夕方、いわき平のデニーズ。 黒づくめのスーツにサイドを刈り込んだ髪型、茶色の先がとがった革靴の男性4名が喫煙テーブルの奥に陣取り、ひとりが携帯で電話の向こうのだれかに大声で話す。男性の声はいやでも私の耳に入り、「金貸してるのはこっちです」「30万て金額じゃない」「もう4年経って厳しいも何もないでしょう」と途切れに聞こえて、混んでいる時間帯なのに彼らのテーブルの周りにはだれも座らず、…
長期滞在者
悲しみの分量を多く抱えてしまった2016年だったが、 その終わりは、温かい気持ちになれる仕事の現場が続いた。 図書館で10代の子達と本について語る新春ラジオ特番の収録を行ったり、 ディズニーの世界に包まれた場所で、クリスマスのゴスペルコンサートの司会を務めたり。 こういうことをしている自分が好きだと思える時間を毎日過ごしているうちに、新年を迎えた。 「自分がどういう考えの人間に共感するのかというこ…
当番ノート 第30期
皆様こんにちは。HALです。いかがお過ごしでしょうか。私のいるポズナンでは現在雪が降っておりまして、気温もだいたいマイナス12、3度といったところです。寒いです!非常に!!!東京にいた時は、朝外に出て顔が痛いくらい寒いという経験はまずなかったわけですが、今はそんな感じです。顔がとれそうなくらい痛いです。face/offです。そういえばジョントラボルタは元気にしてるんでしょうか? face/offで…
Mais ou Menos
——————————— ぴちゃん 2017年、最初の往復書簡ですね。今年の抱負、なにかありますか? わたしは、たくさん「つくる」ことが今年の目標です。編み物や、裁縫もそう。美味しい食事や、心地よい居住環境。生活を良くするために、いろんなものをつくりたいです。 あと、も…
当番ノート 第30期
こんにちは。 Tomomiです。 1/13の金曜日に、高円寺のBnA hotel koenjiのバーを借りて、1日バーをやってきました。 その名もfutsukoto night。 世の中にはふつふつしている人が多くいるってことで、煮込んで美味しくしようというコンセプトに、結構気楽なノリで決まった企画。 元職場の友人と、その長年の親友とが牛スジ煮込みなどを作ってくれて、約5時間ほどやりました。 第1…
当番ノート 第30期
じぶんの言葉が、本当はだれの言葉であるか、考えることがある。 私が普段話すこの言葉は、私が今まで出会った言葉や気に入った言葉の写し鏡であり残響。 そしてそれは、私の好みによって拾いあげられるためにとても偏っている。 * じぶんが生きている言葉に偏りがある、というのはじぶんの人生の捉え方にも偏りがあるのだと思う。 私の場合は圧倒的に江國香織の影響下にいる。 女を理解することに苦戦していた小学生の頃か…