はなれて見ると、田んぼは、まるで水鏡のよう。
空が映って、美しい。
近づいて よく見ると、水の中では、ミジンコたち微生物が大発生。
微生物たちの動きは、とてもユーモラス。
飛んだり跳ねたり泳いだり。 意思があるよう。
彼らも、楽しそうに生きてるなぁ…と作業の手を止めて、見つめてしまう。
写真右下には、タニシやモノアラガイもいます。
農薬を控えたり、化学肥料ではなく有機的な肥料を使うことで、
田んぼの循環が良くなり、生物は増殖し、土壌をさらに改良してくれます。
本によると、田んぼには、
カイミジンコ・ケンミジンコ・アメーバ・ゾウリムシ・ツボワムシ
ツリガネムシ・タイヨウチュウ・ラッパムシ・イタチムシ
クンショウモ・イカダモ…などなど多種多様な微生物が生息しているそうです。
いつか、こどもたちと一緒に、顕微鏡で見てみたい。
生命力あふれる場所で食物が育つって、単純に、すこやかで、嬉しい。
それを見せてあげたい。 そして、実感してほしい。
植物プランクトンが、いっぱいいるってことは、
土づくりに、ひいては、そこで実るお米にとって、とても大切なこと。
微生物は、たくさんの生きもの達に、エサや酸素を供給してくれるから。
藻が繁殖しているのって、ぱっと見、よくなさそうですが、
じつはすごく大事なのです。
藻類が発する大量の酸素は、多くの生きものを育むもとになります。
サヤミドロ・アミミドロ・フタヅノクンショウモ・テトラスクンショウモなど、
田んぼの中の藻類の種類も数え切れないほど。
緑藻がしっかり広がることで、水中・土中へ太陽光の届く量を減らし、
雑草の成長を抑制するという効果もあるのです。
反面、水田に発生する藻類は生育初期のイネにからみついて生育を抑制したり、
水温上昇の妨げにもなる。
そういうマイナス面もあるので、藻を生やす量を調整しています。
水田の水位や、米ぬかを肥料(藻や微生物のエサ)として撒く。など、安全な方法で。
藻類は、土壌中に有機物や栄養分が多い場合に多く発生します。
うちの田んぼ、ほっとくと、ビビるくらいの藻ががんばってくれるので、
土壌が元気な証し。
植えて、まだ10日くらいの、早苗たち。
吹きつける風にも負けず、しっかり根づいています。
今年は、お天気が、くるくる変わりやすい。
この時も、急に 暗い雲が空を覆って、雨が降りはじめた。
私たちは、田んぼしごと、ちょっと休憩。
喜ぶカエルたちは、大合唱。
今日もいちにち、おつかれさま。
そんな、夕暮れです。