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3F/長期滞在者&more

春一番にて

長期滞在者

コロナ禍を超えて4年ぶりに開催された春一番コンサート。

今年は3日間連続でいこうと思っていたが、仕事の都合でGW前半に八ヶ岳に出張しており、関西入りが遅れてしまったため、2日目から参加することにした。

朝一の新幹線で関西へ向かう。帰省の荷物もあるのでバックパックをパンパンにして移動する。

新幹線移動の際はいつも立ち寄る新横浜駅のデイリーヤマザキで通常より20円ばかし高級なコーヒーを買い出来たてのサンドイッチを買って乗り込む。

新大阪に着いた後、御堂筋線の千里中央行に乗り換えて、服部緑地へ向かう。新大阪からは意外と乗り換えがスムーズ。

春一番の日はいつも晴れている。というより、西日が強い。

緑地公園の駅に到着して、公園の反対側出口のにある阪急スーパーで買い出しをする。

春一番に向かう人達は独特のオーラがあるというか、後ろ姿で一目でわかる。そして大体グループに一人がクーラーボックスを持参している。

クーラーボックスを羨ましい気分で横目に見つつ、食べ物とお酒を調達する。

会場の近くに到着すると毎年恒例の長蛇の列。

開場と開園が同時刻という、日本で他には無いんじゃないかというシステムが毎度面白い。

トップバッターの1曲目を聴ける人達は数人しかいないんじゃないだろうか。

今回、前売り券を買っており、スマホの画面をスタッフに提示するスタイルだと思い込んでいたら、コンビニで事前に発券する必要があったらしく、焦る。

近くにコンビニが無かったので、いちかばちかスタッフに見せたところ、窓口で当日券を買えば、後日コンビニで発券した分を返金可能と教えてもらい、わざわざ遠くのコンビニに行かなくて済んだ。

そんなこんなで会場の中に入るころには既に何曲目かが演奏されていた。

普段から落ち着きが無いからか、ずっと同じ席に座っているとしんどさが出てくるからか、春一番では自由にふらふらと歩き回ることが出来る。

会場を歩いていると、数年前に見た顔もちらほらいる。何十年間も毎年来てますという人も多いんだろう。

中には血を流して倒れている人もいた。喧嘩しているわけでも無く、多分酔っ払ってこけてしまったのか。

やはり4年のブランクがあると野外のコンサートというシチュエーションでお酒を飲むペースを忘れてしまうのか、はたまた皆が皆4つ年をとってしまって昔よりもお酒に弱くなったからなのか。

久しぶりの春一番はあっという間に日が過ぎていき、最後のトリは友部正人だった。

過去の名曲も交えて素晴らしい演奏だった。それだけでなく、最新のアルバムからブルースという曲を演奏していたのも、振り返るだけでは無い最新型のフォークソングを聴くことが出来てよかった。

ちょうど日が暮れかけるときに終わるのもまたいい。

帰り道の途中に東三国駅で降りて、ラーメンを食べて家に帰る。ニンニクがたっぷり入っていたので腹を壊す。

翌日

朝に地元の喫茶店でくつろいでから、ゆっくりとまた服部緑地へ向かう。

前日満席では無かったので今日は余裕を持って行く。前日みたいに長く並ぶ必要もなく、ふらっと会場に入るとだいぶ席は埋まっており、2日目より人が多かった。

今日は阪急ストアには寄らず駅中のローソンで缶ビールとおつまみだけを買う。前日に阪急ストアで買って飲まなかった日本酒ワンカップが残っている。

3日目もまた素晴らしい時間を経験することが出来た。

到着した時間にはDEEPCOUNTが出演していた。フォークよりもパンクに近く、ダブも入った演奏。

出入り自由なので、外の芝生に出ていると、会場で売っていたLPを買ったお客さんがボーカルのNobuさんからサインをもらっていた。と、「あ、じぃじぃがサインしてるー」と小さな女の子が話していた。どうやらNobuさんのお孫さんだったようだ。

ステージでのパンクな佇まいと、おじいちゃんの両面の姿を見た。こういうところも春一番ならではかもしれない。

途中、初日に出演していた大塚まさじさんも出てきて、プカプカを歌っていた。

春一番は出演者がほぼ一緒な中(それが醍醐味の一つつだが)、金森幸介は久しぶりの登場とのこと。

MCでは、出番の無い初日にふらっと遊びに来たら自分のパスが用意されていなかったこと、そして2日目も遊びに来たらまたもやパスが用意されておらず、怒りを覚えるよりもステージで話せる美味しいネタが出来たと喜んだというエピソードを語っていた。

素晴らしいギターの音色で、夕暮れの一つ手前の時間にぴったりだった。

こちらは打って変わって毎年登場の中川五郎。

もしコロナが無ければ開催予定だった春一番にて歌おうと考えていたというコロナに関する曲を歌っていた。
攻めているのがかっこいい。昔の馴染みのある歌では無く、最新のプロテストソングが響き渡っていた。

最後、トリのハンバートハンバートを中心とする大団円。

名残惜しさもありながら、2023年の春一番が幕を閉じた。

一度、終春一番と名付けられたが、今回の開催では終の文字が取れていた。

来年も1年の中のハレの日として行けることを期待して。また行ける状況に感謝したいと思う。

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