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3F/長期滞在者&more

高蔵寺駅

長期滞在者

ふらっと名古屋に足を運んだ。

乗車1時間前に自由席を予約して新横浜へ急いだ。

車内はほぼ満席だったが何とか座れた。富士山が見える頃に海外からの観光客が一斉に写真を取り出すのもどことなく慣れてきた。

カバンを持たずに新幹線に乗ってようと手ぶらで来たため、本も無く手持ち無沙汰でスマホをいじりながら座っていたら、あっという間に名古屋に着いた。

その日名古屋に行きたいと思ったきっかけの音楽イベントのスタート時間が迫っていたため、今池のライブハウスへ向かう。

今池の一つ前の千種駅で降りて歩く。

途中、昨年閉店したちくさ正文館書店の前を通る。

店舗は無くなりフェンスには高層マンションのイメージ写真が貼られていた。

中途半端なものが出来るよりも、高層マンションのように最も経済的に効率的な土地の使われ方をした方が、潔さが感じられてよいなと思った。

今池のライブハウスで昼頃から3つのバンドを見て、一旦会場を抜け出し散策する。

せっかくなので、今池駅から東山線の終点の藤が丘まで行ってみる。


藤が丘駅を降りると、そこは坂に沿って建てられた団地に突如電車の駅が出来たような、どこか落ち着く街並みだった。

と、藤が丘駅には地下へ続く大きな入り口があり、ゆりかもめのような地元の六甲ライナーのような運転士のいない自動運転の電車が走っていた。(こうした電車の総称があるはずだが出てこない。)

その電車は地下からスタートし、その後は街や広大な森を見下ろせるような高さのところを走っていた。

途中、テント村という看板が掲げられた、空き地にテントとBBQセットが並べられたようなキャンプ施設があった。ググって見ると、じゃらんでも予約ができ、且つ一泊なかなかのお値段がしていた。

乗っている電車から見下ろすと、その空き地自体は広くもなく、そこだけ突如作られた空間のような少し寂しい見え方がした。実際にその場を訪れると、上から眺めた雰囲気とは異なり、コンパクトで落ち着ける場所なのかもしれないが。

その少し先に、リニアモーターカーの車両を作っていそうな工場が見えたが果たしてどうなのだろうか。もしくは今乗っているこの車両を作っている工場なのだろうか。

その路線で最も人の乗降が多かったのは愛・地球博の記念公園がある駅で、今はその公園の周りがジブリパークになっていた。

ジブリパークの駅から乗り込んできた人達は、ディズニーランドと違いコスプレしてる人が少なく落ち着いた雰囲気の服装のお客さんが多い印象を受けた。たまにぬいぐるみを抱えている姿が見えたが、どれも主張し過ぎないキャラクターで街や車内に違和感無く溶け込んでいた。

その路線の終点が八草という駅で、その駅周辺は本当に何も無かったので、折り返そうと思ったら、別の路線に乗り換えて瀬戸方面に行けることを知り、乗り換えて瀬戸に向かった。

瀬戸の駅を降りると駅前にショッピングセンターはあったものの歩き回りたい場所が見当たらず戻ることにした。駅に商店街が繋がっているなんてことは稀で、基本的に車社会なんだと思い知った。

今池のライブハウスにそろそろ戻るため、とりあえず八草駅まで向かおうと電車に乗る。

路線図を見ると、瀬戸駅の奥に高蔵寺駅という気になる名前の駅があった。お寺があるんやろうなと思いググると、どうやら再開発されたニュータウンと昔ながらの街並みがミックスしていそうな、世の中で一番歩きたくなるような街だった。
一瞬引き返そうかと思ったが、あえて今回は行かずに次に名古屋を訪れる機会があったら行くことを心に決めた。

その後、藤が丘駅まで戻って、先ほど回れなかった方の団地の周辺を歩いたが、やはりなんか落ち着く街だった。

スマホの充電が切れそうなことに気付き、カラオケで充電しようと思ったがジャンカラが満室で、駅前のスーパーにあった予約制の充電器を借りることにした。

アプリを持っていなかったため、ダウンロードしてクレカと紐付け、QRコードを読み込み充電バッテリーを無事取得し、ケーブルをスマホに接続する。こんなに街中で気軽に充電が出来るのなら、今後街歩きがずっと楽になるなと思った。

今池のライブハウスに戻る前にせっかくならと覚王山と本山エリアを歩いた。おしゃれなお店が広がるハイソなエリアと聞いていたが、嫌味な感じがしないおしゃれな店が多くあった。

その中でも、本山エリアの桃巌寺というお寺だけとても謎な空間だった。

途中、藤が丘で借りたバッテリーが上手く充電出来なくなり、まだスマホの充電が20%までしか回復してないもののもうバッテリーの電池が無くなったのか。。と思い、本山駅近くのドラッグストアに併設された充電スポットにバッテリーを返却し、別のバッテリーを借りることにした。

借りていたバッテリーを差し込んで返却し、別のバッテリーを借りようとQRコードを読み込んだところ、ロックが外れて差し出されたのは今返したばかりのバッテリーだった。

なんでやねんと思いつつケーブルを差し込むと、今度は上手く充電出来た。さっきはただ接続が悪かっただけなのか。

今池へ向かいながら、途中、魅力的な階段があり、「しょうがないなぁ見てしまったからには登らなあかんやん」と半ば嬉しい気持ちで上まで登った。その城山八幡宮の隣には昔の大学の講堂のような建物と、少林寺拳法の道場があった。
こんな場所に少林寺拳法の道場があるなんて想像しないし、しかも実際に稽古が行われる現場に出くわすなんて。この道場を見て今回の旅のハイライトはここだなと思った。やっぱり階段を見かけたら登るといいことがある。

その後、充電80%になったところでバッテリーを返し、ライブハウスで2組のアーティストを見て、夜21時過ぎの新幹線で帰り、23時過ぎに家に着き、寝て、翌朝いつも通りの1週間が始まった。

いつか高蔵寺駅の周りを歩きたい。

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