当番ノート 第1期
ぶしゅんっぶしゅんっとくしゃみが止まらないのは多分、誰かの噂話のせいではないのだろう。 ちょいと前にはやったインフルエンザもどこ吹く風の健康体、今更風邪を患った訳でもない。 着々と季節が変わろうとしているのだ。 世間も人も忙しない、変化の波はさながら打ち上げられた白球のごとくきれいな放物線を描きな がら思うよりも早く押し寄せる。 僕はと言えば心も体もまったくもって不用意で、今日がもし何かが変わる開…
当番ノート 第1期
冬が本当に心から嫌いだ。カマキリの次くらいに嫌いだ。 冬が好きです、という人などいるんだろうか? まぁ、いるんだろうけれど。 先日『皇帝ペンギン』というドキュメンタリー映画を観た。 ペンギンは大好きだ。けれどもペンギンの気持ちは察しかねる。 外敵が少ないからという理由で極寒の地にそうやって突っ立っているのか、君たちは。 殴られても蹴られても、僕は常夏の国がいいなぁ。 今度うまれて変わったら常夏の国…
当番ノート 第1期
5階のエレベーターのドアがゆっくりでもなく、早くもなく、そういうスピードで 閉まるあいだ、ゆうちゃんはずっと僕に向かって頭を下げていた。 身体に気をつけてな、って皺だらけの笑顔を向けた後で。 昨日は半休を取って、ゆうちゃんのお見舞いに行った。 今年はじめて春らしい暖かい日だった。 病室にひょっこり顔を出すと、一回り小さくなった姿でベッドの上に正座した。 もう何年も会ってなかったから何となくバツが悪…
当番ノート 第1期
最近雨続きなのでなかなか思うように洗濯もできない。 でもなぜだろうか、雨の日って全然キライじゃない。 植物を育てている人でもないので「恵みの雨や!」とか言うつもりもないし そう思うわけでもない。 ただ、しっとりとした空気だったり、水の跳ねる音だったりが すっと深いところに入ってくる感じがしてとても心地よい。 雨の雫が落ちる姿を見ながら、雨の雫が水たまりに落ちる音を聞きながら、 日本酒なんか飲んだら…
当番ノート 第1期
あたりまえ。 日常は変わるはずがないと、何の不安もなく過ごしていた。 いわきは東北地方だけれども、温暖で暮らしやすい。 台風も福島沖に逸れる。天災は少ない土地。 雪が積もった日は、交通網は麻痺してしまう。目的地にたどり着くのはいつもより倍くらい時間を要す。のは大げさではない時もある。 そんな雪の日の夜には人っ子一人歩いていない。のは嘘。 閑古鳥が鳴くのは、ほんと。 うみとやまに囲まれた、うつくしま…
当番ノート 第1期
何かの雑誌でちらっと見た、 「世界人口100億の時代」というワード。 僕らが学生の頃に習った世界の人口は60億人でしたが 今の子どもたちは70億人と習っているそうです。 100億なんて、意外とすぐなのかもしれませんね。 物事は増大する方向にしか進まないのでしょうか。 国内市場は飽和状態。更なる成長を求めて世界へ…、とか。 そうじゃない方法って、ある気がするんだけどなぁ。 活動の単位が大きくなってし…
当番ノート 第1期
この一ヵ月間、全てを一人でこなすという自分でも途方もなく思うような作業を目標に掲げ、 加えて何も解らない状態からスタート。 慣れないソフトを扱い、頭をかきむしりながら 「ああでもない・・・こうでもない・・・」と呟く姿はさぞ滑稽に映っていたに違いない。 完成度という意味においてはまだまだ至らず、聞き苦しい点など多々あるものの、 やっとの思いでバンド解散後初の自分の作った「曲」と言えるものの原型ができ…
当番ノート 第1期
ここ何日か目覚めがはやい。 朝というよりはまだ夜の、陽が昇り出すにはいくぶん早い時間に目が覚めてしまう。とりあえず着替えて、朝食を買いにコンビニへ行くのがここのところの日課となっている。 空が白みはじめる前のひと時は、地球のいちばん静かな時間だ。 すっかり宵っ張りになってしまい忘れてしまっていたが、僕は一日の中でもこのひと時が大好きだった。部活をしていた学生の頃は、よくこの時間を選んでランニングを…
当番ノート 第1期
ふたりの写真展「apart」に行けなくてごめんね。 最終日に顔出す予定だったんだけど突然の不幸な便りが舞い込んだりして行けなかった。 僕がふたりと知り合ったのは、この写真展でも数多くの写真が見られたであろう 東北の仕事が一緒だったから。 僕にとっての東北の仕事は単に手伝いで、バイトみたいなものだった。 クリスマス休暇を利用して東北での撮影の3泊。 誰とも友達にもならずに、話すこともなく終わっても不…
当番ノート 第1期
今の新しいアパートに引っ越してから2週間目。 相変わらず部屋は片付かないけれど、新しい家から新しい会社のビルへの通勤にも慣れてきた。 高所恐怖症だから絶対やばいと思っていたエレベータにも大分慣れてきて、今週に入ってからはほとんど何も感じない。こうやって文章に綴って改めて冷静に見てみるとなんとなく恐ろしい。慣れは人間の感覚を鈍化させる。 そう、慣れというのは本当に恐ろしいと思う。 IT技術においては…
管理人室の往復書簡
かおりさん 先日はどうもありがとう。 ギャラリーのタナカさんや、清史さん、そして森山隊長とも逢えたし、嬉しかったし、そしてさ、緊張した。 なんでこうも、ただ逢いたかったひとに逢いに行っているのに、嬉しいのに、話せばいいのに、固まるのだろうか。 おとなになればなるほど、緊張の度合いが>(だいなり)になっている気がしている。 シンプルに「わーい」って思っているのになあ! 展示されていた写真のこと、うま…
当番ノート 第1期
こんな時がたまにおとずれる。 決して望んではおらんのだが、致し方ない。 兎にも角にも繋がりが鈍いのだ。 今回もいちばん近いことから始まるわけで、iphoneが反応しなくなる。 秋にホームボタンの不調で新しいものに替えていただいたばかりで、まだまだ壮年期。 だのにだのに、勝手にvoiceoverがオンになり電話すらかけられない。 パスコードの解除ができず。 Faxが送信できず、itunesから音が出…