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2F/当番ノート

いつかと今といつか

当番ノート 第5期

くい、と、顎を引いてやって
耳の下あたりに額を寄せて
鼻の冷たさを君へ

吸って這わせて

形を辿る

顎の骨を僅かに舐める

向かい合わせもなんだし、
すっと、
後ろから抱く

指で唇をなぞる

緩んだ口の端から指をいれて遊んでみる

向こうの鏡で顔をみてやる

不服な目と目が合う

堪らなくなって、
一気にそのまま組み敷いてしまう

許された中で
できる限り甘く乱暴にして

二度三度

何よりも護りたいものを

自分だけ
欲のままにする

何処かでいけないと思いながら

目の前のかわいい人

何処からも零れないように

全てを熱で塞いで追い詰める

+

知らないところへ

今日の空

千度呼んでも手に入らない君の名を

あの日の空

重ねても引いても異なる青の事

+

吸えない煙草を咥えて

昇る煙の向こうの夕陽

空は彩度を失う代わりに、ぱらぱらと星を撒いてゆく。

絶え間ない車の行き交う音の中から
ひとつ、角を曲がるために速度を落とす気配を、少し遠くに探す。

待ちきれないんじゃなくて、
こうして、待つことをする

陽の高いうちから、夕暮れの予定をこう決めてしまう。

次、もし、君を見つけたら。

浅田 泉

浅田 泉

こんにちは。さようなら。雨の隙間から明るい空を見上げるためのにわか雨。そんなものに用があります。

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