虹の調律

第5期(2012年10月-11月)

今なら、はける気がする膝丈のフレアスカート

もう一度。

あの時捨ててしまった黄色い薔薇のブラウス
埋めてしまったわたしに会いに行く
土の中だけれど掘り起こされるのを待って

指を、

意味なんて無い程 深い土の中とわかっても、
動かして 伸ばそうとする。

希望って、そういうことなんじゃないの、って。

否定されて切り捨ててきた過去の

もう一度。

歩きたいところ、
もしかすると 誰かのあしのした 見向きもされないところ、

どんなに大切でも。
そんなに踏まれちゃ 忘れそうに なる。
まもりたいもの を、力尽くで剥がされてゆく。

こどもから、おとなに成る過程において。

容赦なく切り込むそれは善意や教育や意見として、当たり前の顔をして酷いことをする。

知りたくなかったのに、なんて。

気がつけば、むき出しの身体で、痛さに耐えられるようで麻痺しただけのわたし。

それは、喩えば。

チカチカと僕の中でフラッシュする言葉を紡ぎながら、流れてきた音楽。

ラジオのチューニングに似た。
まるで、大雑把なダイヤルでどこかの電波をひろうこと。
思考とリンクする音。

何とうたってるのかわからない、知らない言葉も。

けれど、わかる感覚。

歌詞ではない 音の、感じ を聴いている。

誰が仕掛けたのかはわからないけれど、どこかでそれは仕組まれていて、
僕の一番遠い、近いところが、一番はっきりと音を出す。

一番近くを示すために、一番遠くを見せるような事で、
一番遠くを示したいがための、一番近くを話すこと。

きっと、君への 架け橋になれ。