Hello,hello can you hear ?

第6期(2012年12月-2013年1月)

にげられないきせつがくる
きせつはずれの台風のまんなか
たんたんと過ぎ去ってくことから
投げかけられるわたしの視線から
きみはきっとのがれられない

だるくなった脳みそ
ゾウの目のおくに
わたしの知らぬふかい海
 
きみのあやつる
まあたらしい呪術的なことば
そのことばはせかいじゅうの
どんなことばよりもたのもしい

きみのからだ
1000年前から続く、意味ある光を溜め込んだ大木。
わたしのからだ
気高いきみを解きほぐす、未来からのささやかな波。

いま、きみのために。
味のなくなったガムみたいな空はここにある。
つまれた本のダイヤモンドよりもかたく柔軟な知性はここにある。
卵ボーロのようなつかいすての言葉はここにある。

ふみつけて、ふみつけられて、かんたんにくづれてく夢を抱きとめるきみよ
しゅわと静かに燃えるあまい匂い、あわく濁った炭酸水のきみよ

いつかは死んでしまうわたしの
やわらかないのちだけ、ここにある。
きみのためにここにある。
そう、きみのためだよ。

 
いつかうしなわれるきせつがくる
だれも思い出すことのないきせつ
流れ星の夜をかるがると飛び越えて
せかいの端っこから宇宙のまんなかへ  

にげられないきせつがくる
わたしだけが思い出すきせつ
約束の星座をみつけたらきっと、笑ってみせて
きみのために臆病になったいのちをさあ、持っていけ