土用のあとがき

第15期(2014年6月-7月)

気づいたら東京地方も梅雨が明け、すっかり暑くなりました。
連載期間中に痛めた腰も少しずつ回復に向かっています。出張続きで干せなかった梅を、今週こそ見計らって干したい(これを土用干しといいます)ところです。

実は先日まで連載回数を全8回だと思っており、前回の「遊びをせんとや」で終わりにするつもりでした。では最終回はビデオダンス作って〆ようかなどという目論みはもろくも崩れ、あとがき的な雑文で後を濁して発つ構えです。

内省的な書き物から遠ざかること数年。ある一定の視座を保ちながら、毎週毎週来し方を振り返るこの2ヶ月は、予想以上に得るものが多い時間となりました。

自身の経てきた道や拠って立つところの確認だけでなく、ネット上の媒体を通じて直接見知らぬ方のもとに届いていること、何かしらを感じてもらえていることをそれとなく知り、今下を向けばこの足の裏から広がる時間的空間的な枝葉が見えるような思いでここに立っています。人生80年とすると折り返し地点でこんな機会に恵まれるのは悪くないですね。

それなりに生きてきて、若い子に言ってあげられることも多少増えました。同時に反対方向を向けば、眼前に広がるのはただ真っ白な平原です。

わたしが放り投げるフープは、どんな軌跡を描いていくだろうか。転がる先に何が待つだろうか。
見上げる空に、足の下に見える、無数の轍(わだち)の主であるみなさん。
いつかわたしの轍と交わったら、共に笑ってください。


(一昨日北軽井沢の仕事先で見舞われたスコールの、上がり際に撮りました。いつでも遊び心を)

それではまたどこかで。