父親未満の子育て論

第17期(2014年10月-11月)

これまでの連載をお読みいただきありがとうございました。

はじめてアパートメントの連載のお話しをいただいたときは「書店員はひとり言を話す人が多い」だとか、奇人変人が書いたマニアックな本の紹介だとか、そういったくだらないことを書きたいなと思っていたんですが、ツマが妊婦になってから考えたことを連載のテーマにしました。

なぜこのテーマで書くことにしたかというと、同じ状況にある人の話をあまり聞いたことがなく、書籍などでも読んだことがなかったからです。自分と同じ状況を迎えた人は母親の数と同じだけいるはずなのに、その心境を記録したものはほとんど見かけない。なんだか変だなと思いました。

反対に、女性むけの情報は非常に多く見かけます。育児に興味を持つ男性が少ないから情報がないのか、情報が少ないから男性への育児参加への意識が低いのかはわかりませんが、この状況こそが社会をそのまま映し出しているのではないでしょうか。

男性は外に出て仕事を。女性は家のことや子育てを。
世間で出回っているの量が何よりもそのように語っているのと感じました。
そんな状態では社会制度がいくら整っても男性の育児参加率が上がることってあんまりないんじゃないかと思います。楽しくないことは誰もしたいと思いませんから。

子どもを授かって女性はホルモンバランスが変わり、身体的にも変化が訪れます。身体になんの変化がないからといって父親はそれまでどおりでいいのかというと、そんなことはないと思うんです。母親の体調や子どもの成長にセンシティブになり、能動的に情報を得るなどして自分から意識を変えていかなければ子どもの成長や母親の変化に置き去りにされてしまうからです。僕もまた置き去りにならないように、この連載を始めたわけです。

ツマは里帰り出産のため、今は実家に帰っています。なるべくそばで支えてあげようと努力した(自分なりにではありますが)8ヶ月が過ぎ、出産に向けて最終準備段階といったところです。もし、機会があるなら、出産までの残り2ヶ月あまりのことや、出産後の育児のことなどもどこかで書いていきたいと思います。できれば本というある程度まとまった形で伝えたいというのが本音です。いつになるかわかりませんが、なんとか実現させたいと思います。

というわけで、今度お会いするときは子育ての苦労話でもしていることでしょう。その日が楽しみでなりません。

最後になりますが、読んでくださった読者の方と、たまたま目にしてしまった方、そして、このような貴重な場をいただいたアパートメントの管理人の方々、中でもお声掛けいただいた悠平さんには格別の感謝を申し上げます。最後までお付き合いいただきありがとうございました。