生きている。

スタッフの部屋

男の子を育てたことがないし、
兄がいるけれど、
歳も離れていたので
あまり一緒には遊ばなかったし。
おまけに私は、近所の女の子とばかり遊んでいて、
こういった生き物と接する場といえば、
理科の時間くらいで。
どちらかというと、
虫が苦手で触れないような子供だった。

帰宅すると、
セイヤくんがバケツを持って
走り回っていた。
セイヤくんは近所の一年生で、
時々、長女が一緒に遊んでいる子。
もちろん、それにつられて次女、三女も
くっついて遊びに行く事もある。

車から降りて荷物をかかえその場へいくと、
近所の子供たちが走り回るセイヤくんを止めて、
取り囲み、そのバケツの中を覗いていた。
すでに我が娘たちも最前列にいるじゃないか。
三女は怖いもの見たさで近づき、
その中の生き物に手を近づけてさえいた。
今にもチョキンとされるのではないかと、
私はその様子を後ろでヒヤヒヤしながら見守っていた。
その生き物が興奮し、
ハサミを振りかざすところを初めて目にした。

最後に写真を撮らせてもらった。
こんなに大きなザリガニを見たのは初めてだったので、
セイヤくんとまわりに集まっている子供たちにそう伝えると、
逆に驚かれてしまった。
もっと大きなものもいるのだろう。
私には充分、だった。

嬉しいのは、男の子も女の子も、
年齢差があっても、
分け隔てなくこうして遊んでいること。
ここが田舎だということもあるが、
植物や生き物におおいに触れられる環境で、
子供たちが育っていけること。
たくましくあってほしい、心も身体も。

午前中、朝礼を終え、現場で少し作業をし、
探したいものがあったので、2階の事務所へ上がろうとした瞬間。
階段の途中でポケットに入っている電話が鳴った。
昨夜も電話で話したばかりの、義母の名前が表示されていた。
内容はそれだと、出る前にわかった。
9時半、おばあちゃんが亡くなった。

出逢ってから10年。
いつも親戚が集合するのは、おばあちゃん家だった。
花が好きな人だった。
庭はないが、玄関にも窓辺にも花がぎゅうぎゅうなくらいに
たくさん並べられていた。
花を持っていくと、とても喜んでくれて、
その次に会った時にも、嬉しそうにそのことを話題にしてくれた。
おばあちゃんから今年のお正月に譲り受けた植物が、
我が家の台所に置かれ、今も元気に育っている。

離れているせいか、実感なんてものはない。
おしゃべり好きなおばあちゃんとの会話、声も。
記憶の中では、はっきりと生きている。

週末は、神奈川。

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はじめまして。
キホです。

この度、アパートメントのスタッフの一員となりました。
初投稿がつたない日記となりましたが、
おそらくこのテンポは、ずっと変わらないことと思います。。。

アパートメントができた時からこれまで、
アパートメントの横を毎日散歩したり、遊びにきているような感じでした。
みなさんのお部屋を覗いては「またくるね」を繰り返したり。

それがここへきて、
スタッフのお部屋へ、まさかの入居です。

もっているものも少なく、微力ではありますが、
少しでもお役に立てるよう、努力しますので。
これからどうぞよろしくお願いします。