「 クラゲ : jellyfish 」
クラゲの大半には、ポリプと呼ばれる植物のような時代があります。
クラゲの受精卵は、メスの保護嚢の中で0.2mmほどに育つとプラヌラ幼生となって外へ泳ぎだします。
プラヌラ幼生が海底の岩などにくっついて定着し、触手を伸ばします。
この海底に咲いた花のように見えるものがポリプです。
ポリプは、水温が15℃以下になると体がくびれ、花びらが重なったような姿になります。
この姿をストロビラといいます。
ストロビラの先端から花びらがひとつずつはがれて、ふわふわと泳ぎだします。このひとつひとつがエフィラと呼ばれるクラゲの幼生で、これが成長すると、私たちのよく知るクラゲの姿になります。
一体のストロビラから10体前後のクラゲが生まれてきます。
クラゲが生まれた後のストロビラからは元のように触手が生えて、またポリプとなります。
私たちが海で見かけるクラゲは、分裂した個体の一部でもあり、有性生殖をする1個体の生物であるとも言えるのです。