Slow times
それでも、外にでてみたらいいじゃない。 窓があるから。 一緒に行くから大丈夫だよ。 。 。 。 。 。
当番ノート 第23期
本番が近い。 音楽家は、練習後と本番後は、いつもどんちゃか飲んで喋る生き物で、そのために生きているようなところがある。 だからここ数週間はどんちゃかしていた。 フォーサイスのArtifact、Perfumeについて考えていたけれど、ここ一週間はショスタコーヴィチとベルリオーズのことばかり。 暗譜しないと十分に五感のアンテナをまわりに張れないし、そして、そこまでのレベルに本番までもってく本番というの…
Native Language
当番ノート 第23期
僕はいま、嘘をつきます。 これは僕です。 これは僕の顔です。 これは僕が描いた僕です。 それはほんとうです。 これは僕です。 僕はいま、嘘をついています。 僕はいま、嘘をつくという嘘をついています。 僕はいま、嘘しかつきません。 僕はいま、いません。 僕はいま、この顔をしています。 これは僕です。 でも、僕はこれではありません。 僕はどれでもありません。 でも、僕はここです。 僕はいま、嘘をついて…
当番ノート 第23期
わたしはイラストレーターという立場なのですが 50%くらいでインストラクターと間違われるかんじです。 だって、なにしてるかなんて知らないでしょう。 なんのインストラクターなんだろう。 もしかしたらインストラクターかもしれない。 ことば自体、洋語なので本質と理解がずれやすくて 煙に巻くのにはもってこいなのですが、当の本人たちも化かされやすく、 あにはからん、イラストレーションとファインアートの違いを…
はてなを浮かべる
どこにも含まれていない感じがする? 自分に期待しすぎて居心地が悪いのかな? 大丈夫だろうとみなす自分はあまりにも勝手? たまには自分と口喧嘩すべき? 惜しくなって初めてべたべたと触りだすの? 世界が健やかだから家から出たくなくなる? 前と後ろがどっちだっ…
当番ノート 第23期
人生を変える言葉がある。 それは、僕が今よりもさらにまぬけだった大学1年生の時のことだ。 上下関係が厳密な学生寮に入った僕は、面倒見の良い先輩に誘われて、その日もお昼ご飯をおごってもらったのだった。 「ごちそうさまです!この恩は面白いことして、先輩を笑わせてお返しします!」 ほら、今思い出しても恥ずかしいくらいまぬけだ。 この寮では、一年生はとにかく変な事をやらされて、先輩を笑わせるが求められてい…
長期滞在者
「魔法使いは、おもしろはんぶんに、肥料の粉で、すばらしいケーキをつくりました。材料は、腐葉土と混合肥料、それに窒素がひとつまみでした。魔法使いはそのケーキに白い石灰の粉をまぶしました。」 『魔法使いのチョコレート・ケーキ』より 「何して遊ぶ?」「天気もいいし、おままごとしよう。」そう決まると、私達は家の裏にあるコンクリート塀をひらりと乗り越える。すとん、と着地すればそこは隣の家の畑で、隅には用水路…
長期滞在者
いきなり余談から。 今期はアニメもドラマも面白いものが揃っていて、チェックするのに時間配分が大変である。 前期が散々だったから、たまにはこういう時があってもいいのだが、いや、大変である。 物語シリーズの本領を久々に発揮してる感のある「終物語」、 それと同じく西尾維新原作で、こちらは実写ドラマ「掟上今日子の備忘録」(ガッキー最高!)、 前期から引き続き昭和テイスト満載の「うしおととら」、久々の当たり…
当番ノート 第23期
When Where Who The Period, The Place, The Person あの時期あの場所あの人 【第五回:2005上海 】 2005年上海のあの人は 衝動で動く旅の楽しさを教えてくれた。 バンクーバーの大学時代に同じ寮の上の階に住んでいた一学年上のあの人。 おいしいご飯と自然とわくわくが大好きな広東省出身の母をもつ 中国系カナダ人。住み慣れたその土地を離れ、中国で働く事を…
日本のヤバい女の子
【11月のヤバい女の子/友達とヤバい女の子】 ●ちょうふく山の山姥 女の友情は儚いものだろうか。友情と恋愛は別物だろうか。 ―――――― 《ちょうふく山の山姥》 とても高い山があった。ちょうふく山という。その頂上はいつも雲に覆われ、だれも見たことがなかった。 ある晩山の上から黒い雲が降りてきて、「ちょうふく山の山姥が子を産んだから、餅を持ってこい。こないと殺す」と叫びまわり、大雨や雷、嵐を起こして…