長期滞在者
これを書いている今日は少し涼しくなったけど、 ブリュッセルでは猛暑が3日ほど続きました。 街中の温度計は35度とか出てました。 そんな時に西瓜を食べるのは本当に至福です。 さて本題です。 西瓜は関係ないけど至福の話になります。 四週間ほど前のことだったと思うんだけど、 気に入っていた万年筆を失くしてしまった。 割とコンパクトなものだったので、 よくズボンのポケットに入れて持ち歩いて、 何かの拍子(…
当番ノート 第33期
今年の初め、管理人であるLeikoさんからこのアパートメントでの連載のお話をいただき、 今日から2ヶ月間入居させていただく事となりました。竹内俊人と申します、宜しくお願い致します。 何か世の中に対する不満や社会に対する罪滅ぼしの気持ちを発信したいだなんてざっくり考えていて、 丁度そのタイミングでお話を頂いたものですから、すぐにやります!と返事をしたのですが、 いざ書くとなると何をかけば良いのかさっ…
長期滞在者
6月.芍薬の本領発揮. 芍薬を生けるとにわかに日本画の空気になる.大胆で華やかで、品があって、たまらない.今年もたくさん芍薬を生けよう. 芍薬はもともと中国、朝鮮、モンゴル、シベリア東部の花だったそうだ.花言葉は謙遜、恥じらい、はにかみ. フランス語ではPivoine(女性名詞).ギリシャ語のPaeôn(癒しの神の名)から派生したラテン語paeoniaに由来する. 東西で古くから薬草として扱われ、…
当番ノート 第33期
ストーリーテラーって何ですか? 3年ほど前から自己紹介をするときに「ストーリーテラーです。」と名乗ると「なんですか?それ?」となるので、「おはなしを語る人です。」と言うと「ああ、朗読ですね。」と返ってくる。(そうだよね。そう思うよね。)と思いながら見た目の違いはほとんどないようにも思うのだが「違いがあるとすれば、観客との間に媒体(本とか紙とか)を持たないでそのまま素語りをするんです。」と話すと、「…
日本のヤバい女の子
【6月のヤバい女の子/失望とヤバい女の子】 ●人に知られざる女盗人の語 ――――― 《人に知られざる女盗人の語(今昔物語)》 今は昔。 どこの誰とも知れないが、背が高くすらりとした、髭の男がいた。 ある日男が歩いていると、見知らぬ家の中から誰かが鼠鳴きで呼ぶ。女の声で「扉は押せば開くから、入っておいで」と囁かれる。男は面食らいながらも言われるままに扉の奥へ入っていく。入ったら鍵をかけて。鍵をかけた…
当番ノート 第33期
半分こえた。 と思ったのは、25歳のときだった。人生の中で、家族と一緒に暮らした年数を、離れてから暮らした年数が追い越した。 12歳のとき実家を出て、中学1年生から下宿生活を始めた。中高一貫校で、そのまま大学で東京に来て、今も都内で働いている。実家は広島市にあって、中学高校は岡山の東の方、兵庫寄りの山の中にあった。通おうと思っても、新幹線と在来線を乗り継いで片道2時間以上かかる。だから、家を出るこ…