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2F/当番ノート

きもちわるい鳥の月曜日

当番ノート 第3期

これは、「きもちわるい鳥」と「ねこ」のおはなしです。

きもちわるい鳥、なんて、かわいそうな名前をつけられていますが、見てください。
けっして美しい見た目の鳥ではありません。
それに、すこし変わった性質の鳥なんです。

「ネコランド社の世界の鳥辞典」の「きもちわるい鳥」の項目にはこんなことが書いてあります。
きもちわるい鳥
現在絶滅の危機にひんしている。
体長は、おとなの鳥で、100センチぐらい。
たまに飛ぶけど、みたことがある人は少ない。
性格はすこし変わっている。
きもちわるい鳥は、なんでも口に入れる。
きもちわるい鳥は、口に入れてから食べられるかどうか判断する。
きもちわるい鳥は、食べられないとわかるとどこでも吐き出してしまう、ぺっぺっ。
人の頭もかじって確認してしまう。
ねこを見ると口に入れずにはいられない。
(辞典より抜粋)

だから、みんなにきらわれてるんだけど、
ちょっとじっくりつきあうと、少しだけいいところがあります。

阿部 伸二

阿部 伸二

デザイン事務所「カレラ」のイラストレーター。
青森県生まれ。東京都在住。
最近、油揚げをよく食べています。

今回の「きもちわるい鳥」と「ねこ」の物語は、アパートメント長期滞在者の中島麻美さんとの共作です。
中島さんがお話を、僕が絵を描いています。

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