今なら、はける気がする膝丈のフレアスカート
もう一度。
あの時捨ててしまった黄色い薔薇のブラウス
埋めてしまったわたしに会いに行く
土の中だけれど掘り起こされるのを待って
指を、
意味なんて無い程 深い土の中とわかっても、
動かして 伸ばそうとする。
希望って、そういうことなんじゃないの、って。
否定されて切り捨ててきた過去の
もう一度。
歩きたいところ、
もしかすると 誰かのあしのした 見向きもされないところ、
どんなに大切でも。
そんなに踏まれちゃ 忘れそうに なる。
まもりたいもの を、力尽くで剥がされてゆく。
こどもから、おとなに成る過程において。
容赦なく切り込むそれは善意や教育や意見として、当たり前の顔をして酷いことをする。
知りたくなかったのに、なんて。
気がつけば、むき出しの身体で、痛さに耐えられるようで麻痺しただけのわたし。
+
それは、喩えば。
+
チカチカと僕の中でフラッシュする言葉を紡ぎながら、流れてきた音楽。
ラジオのチューニングに似た。
まるで、大雑把なダイヤルでどこかの電波をひろうこと。
思考とリンクする音。
何とうたってるのかわからない、知らない言葉も。
けれど、わかる感覚。
歌詞ではない 音の、感じ を聴いている。
誰が仕掛けたのかはわからないけれど、どこかでそれは仕組まれていて、
僕の一番遠い、近いところが、一番はっきりと音を出す。
+
一番近くを示すために、一番遠くを見せるような事で、
一番遠くを示したいがための、一番近くを話すこと。
きっと、君への 架け橋になれ。