最初だからセルフポートレートを描くことにした。折角なので友人のイラストレーターから教えてもらったドローイングエクササイズをやりながら描くことにした。
「描いている最中は一切紙を見ず、顔(鏡)だけを見て絵を描く」
彼が主催者の1人であるドローイングワークショップではペアになってお互いの顔を描きあうのだけれど、今回は一人鏡相手にやってみた。自分の顔なんて毎日見ているし、メイクする際にも触るから、顔のパーツの位置の認識ははっきりしているはず!紙を見なくても絶対描ける!と思っていた。
でもやってみると描けない・・・.というか似ていない。全然似ていない!スタジオの友人にも「だれこの男?」といわれたりストラヴィンスキーに似ていると言われたり。げっ、男か。
何枚描いても似ていなくて、結局二時間30枚も描いた。一枚も自分に似た自画像は出来なかった。けれど30枚描いた絵は全部なんとなく似ている。自分には似ていないけれど、同じ人の絵を30枚も描いていた。
悔しかったので今度は鏡を見ずに自分の記憶だけを頼りに自画像を描いた。まあまあ似ているけれど、やはり自分ではない。けれどもこれらも6枚とも同じ人の絵になっていた。なんだか変な感じ。
自分の顔って実はあんまり見ていないのかな。それとも私が見ている自分の顔がこんな感じということなのかな。
毎週土曜日、2ヶ月間宜しくお願いします。
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鏡を見ながら描いた自画像。描いている間は紙を一切見ていない。30枚で量が多いのでGIFファイルで。
自分の記憶から描いた自画像6枚。こちらもGIFで。鏡は見ていない。