わたしのおばあちゃん、「玲子さん」と呼ぶ。
何でも、玲子さんの兄弟二人とも、外国に住んでいて、外国では名前で呼び合うらく、
名前でよんでほしいとの要望で、中学生の頃から名前で呼ぶようになった。
そんな玲子さん。
眼鏡をかけていて、小柄でかわいらしいおばあさん。
でも頑固で几帳面でさっぱり明るい性格。
気さくな方で、よく電車で横になった人に話しかける。
昔は学校の国語の先生。
子供が生まれるも、ベビーシッターを雇って、ずっと仕事をしてきた。
15歳年上のおじいちゃんと出会って結婚。
おじいちゃんは、おばあちゃんが60歳の時に他界してしまう。
生まれ変わってもおじいちゃんと結婚したいと言う玲子さん。
趣味は昔から、編み物や裁縫。
よく昔は、りかちゃん人形の服を作ってくれたり、わたしの洋服も編んでくれた。
そんな玲子さんとわたしは、電車で5時間程離れた場所でお互い生活している。
先日、一個の小包が玲子さんから届いた。
わくわくしながら明けてみると、いつもながらの達筆で書かれた手紙と、
玲子さんの編んだセーターが入っていた。
とてもステキな手紙だったので、のせます。
玲子さんが昔、母に編んでもらって着ていたセーター(70年も前)が、編みなおし編みなおし、
今わたしのセーターに。
わたしの母(つまり玲子さんの娘)もこの毛糸のセーターを着ていたらしい。
ものを大事にすることの大切さを、身をもって教えてくれたような出来事だった。