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2F/当番ノート

玲子さん

当番ノート 第14期

わたしのおばあちゃん、「玲子さん」と呼ぶ。
何でも、玲子さんの兄弟二人とも、外国に住んでいて、外国では名前で呼び合うらく、
名前でよんでほしいとの要望で、中学生の頃から名前で呼ぶようになった。

そんな玲子さん。
眼鏡をかけていて、小柄でかわいらしいおばあさん。
でも頑固で几帳面でさっぱり明るい性格。
気さくな方で、よく電車で横になった人に話しかける。

昔は学校の国語の先生。
子供が生まれるも、ベビーシッターを雇って、ずっと仕事をしてきた。
15歳年上のおじいちゃんと出会って結婚。
おじいちゃんは、おばあちゃんが60歳の時に他界してしまう。
生まれ変わってもおじいちゃんと結婚したいと言う玲子さん。

趣味は昔から、編み物や裁縫。
よく昔は、りかちゃん人形の服を作ってくれたり、わたしの洋服も編んでくれた。

そんな玲子さんとわたしは、電車で5時間程離れた場所でお互い生活している。

先日、一個の小包が玲子さんから届いた。
わくわくしながら明けてみると、いつもながらの達筆で書かれた手紙と、
玲子さんの編んだセーターが入っていた。

とてもステキな手紙だったので、のせます。

レター玲子さん

セーター

玲子さんが昔、母に編んでもらって着ていたセーター(70年も前)が、編みなおし編みなおし、
今わたしのセーターに。
わたしの母(つまり玲子さんの娘)もこの毛糸のセーターを着ていたらしい。

ものを大事にすることの大切さを、身をもって教えてくれたような出来事だった。

marie

marie

絵を描きながら、オリジナルの紙雑貨を制作しています。
主な活動は、雑貨屋さんに置かしてもらったり、イベントや展示会に参加しています。
東京都、神奈川県を中心に雑貨販売中。
みなさまの生活に、彩りや癒しが増えることを願って制作しています。

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