こんばんは、珈琲子です。毎日寒くて布団から出るのが大変です。布団から出ずに作業ができるiphoneは本当に便利で最高ですね。ではでは先週の続きです。
「インターネット的」 糸井重里
先週わたしは、著者の表現するインターネット的とは何かについて、書かせていただきました。インターネットが生まれたことによって、より一層活用されるようになったコミュニケーション、情報を伝える方法。今週はインターネットが生まれた世界で、どのように行動するのがいいのか、本書に書かれていたアドヴァイスの一部を紹介させていただきたいと思います。
①完成させていないアイディアを外に出す
今自分の頭の中にあるアイディアを消さないために、インターネットで発信することです。自分が思ったこと、感じたことを何でもいいので外に出すことです。そこから受け取った他者の評価などは関係なく、また新たに自分の中に情報を取り入れ、アイディアを外に出していくということを、著者は勧めていました。そして著者はこの繰り返しを、ヨガの呼吸法にたとえています。はじめに深く息を吐き出すと、自然と新しい息が体に入る。今自分の持っているものを一度全部吐き出せば、そのあと自分の体は新しい情報が入ってきやすい状態になります。
インプットのほうが受け取るだけで簡単ですが、拙く下手くそでも、自分の何かをアウトプットするのが大切なようです。上手いか下手かは考えずにとりあえずアウトプット。挑戦しなくては、と思います。
②沢山のものをすぐに試すこと
インターネットによって、自分が入ったことのないブランド店の服を見られるようになり、週末に自分の家の近くでやっているイベントも確認できるようになりました。私はそうなんですが、情報を確認したあと、選択する段階になって困ります。選択肢が沢山あって迷い、どれを基準に選択するか、選ぶ基準を決めるところからはじめなければいけません。決めるのにも時間がかかってしまいます。
こういった状態のときに著者が書いたアドヴァイスは、すぐに一つ選択し、それが終わったらすぐに2つめを選ぶ、といったものです。迷っている時間を極力減らしてすぐに行動にうつすということです。
欲しい情報がすぐに得られるようになったからこそ、その情報を使って行動したほうがいいようです。インターネットで様々な場所の景色が見られるようになったからこそ、実際に行って見ることが重要になり、沢山の人のレビューを確認できるからこそ、話題の本を自分で読んで自分の頭で考えることが大切なのだと思います。
③信頼をつくることが大事
相手の顔や確かな経歴が見えない中でのコミュニケーションは、誰でも不安だと思います。そして自分が情報を発信したい時、インターネット越しの相手はこちらのことを何も知りません。私達はインターネットの中で、一から手探りで交流をはじめなければいけません。新しい人と交流していく機会が増え、怯えずに相手と向かいあい、コミュニケーションをつくっていくことが重要になっています。
本書で紹介されている、山岸俊男さんの「安心社会から信頼社会へ」には、「正直は最大の戦略である」という結果を最終的に引き出した著者がおこなった実験について書かれています。
この実験は、人を信じるか信じないかで選択肢が分かれるゲームを何度かおこない、信じることと信じないこと、どちらがより多くゲームに勝てるかを観察した実験です。そして最終的には、信じる方を選んでいた人達が勝ちました。
「信じる」を選んだ人達は、たとえ相手に嘘をつかれ騙されても、その度に学び経験を得るから、最終的に勝つことができたのです。
信頼がない状態、コミュニケーションが0の状態でも、何度も踏み出し相手の信頼を得るために働きかけ、関係を構築する勇気が大切なようです。勝つ負けるの前に、人は人とただ話したり、一緒に時を過ごすのが楽しいからコミュニケーションをとると思います。自分が楽しい気持ちでいるためにも、臆することなく新しい人と関わっていきたいです。
④消費にクリエイティビティをもつ
買う側が様々な商品、サービスを選べるようになり、買う側もクリエイティビティが必要になってくると、本書は書いています。今一番売れているもの、誰かが強く薦め大人気となったもの。どうしても目立つ商品が当たり前ですが売れやすいと思います。けれど時々、自分が本当は何が欲しいのか、どんな生活を送りたいのか考えることが必要になったと思います。インターネットは、自分で考えなくても自分が欲しいと思えるものにいくらでも出会うことができる媒体だからです。一度検索した商品に関連する広告が出てくるし、沢山の人が買っている商品を、つられて買ってしまうことも少なくありません。
沢山の情報が氾濫するインターネットを扱う私達は、自分の主体性がどんなものか、自分が今一番欲しがっているものは何か、時々確認することが大事です。そこからさらに多様性は育ち、面白いものがインターネットから生まれてくると思います。
私が紹介したアドヴァイスは本書のほんの一部なので、気になった方はぜひぜひ「インターネット的」、読んでみてください。