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2F/当番ノート

木工とおはなし

第33期(2017年6月-7月)

ストーリテラーのほかに、木工トレイ制作も私のお仕事です。
おはなしを覚えるときに欠かせないのは手仕事。手を動かしながらおはなしを覚える。
何度も何度もおはなしを繰り返しながら、木を切ったり釘を打ったり、ペイントしたり。
ストーリーテリングと木工は、切り離せないものとなっている。

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トレイを作る。
トレイの一つ一つに物語をつけて。

”みまもる花”

森の奥深く、大きな椎の木に
赤い鳥が巣を作り、たまごを3つ産みました。

ある日のこと、風が強く吹いて大きく枝をゆすぶり
巣からたまごが1つ落ちてしまったのです。

そのたまごは運良く、草の陰に落ちたのです。
そこには、赤い花の芽が出ていました。
その芽はぐんぐんと大きくなり、その葉はたまごをあたためるかのように広げたのです。
葉はやさしく、たまごを包み込んで、雨や風から守ったのでした。

そんなある日のこと、白い花のつぼみは椎の木の巣から飛び立つ2羽の赤い小鳥を見ました。

次の日、赤い花はそれは美しい大きな白い花を咲かせたのです。
それからまもなく、赤い鳥のたまごがかえりました。
その小鳥は、白い鳥でした。

しばらくすると、
白い鳥は白い花に小さな声で「ありがとう」といい
白い花の上を何度も回りながら飛んで、大きな空にむかって飛び出していきました。

秋の2人展向けて、作品を作り始めました。トレイの数だけおはなしを作ろうと思います。

まつやまさとこ(布画)いとうはなよ(木工)展
カフェ&ギャラリー 温々 10月23日(月)から

次週は、私のストーリーテリング

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Hanayo Ito

Hanayo Ito

ストーリーテラー
こどもとおとなの ハーナのおはなし屋さんを主催
  木工アーティスト

Reviewed by
ふき

「おはなしはね、頭の上に小鳥がちょん、と、とまるようなものなの。空から舞い降りて来るのを待つの。」
何年前になるだろうか。翻訳者であり、素晴らしい語り手でもあり、そして、御自身もおはなしを書く方が言った言葉である。

今、ハーナさんは秋の2人展にむけて、たくさんのトレイを制作している。トレイには各々鳥や花などが描かれており、なんと、1つ1つの絵に物語があるのだとか。ハーナさんの頭の上には、いったい何羽の小鳥がとまっているのだろう。私など、この文章1つ書くにしても、小鳥はおろか虫1匹も現れる気配がなく、頭の上では嵐が吹き荒れるばかりだというのに!

嵐が止んだら、私も小鳥がとまりたくなるような環境を作りましょう。伸びやかな枝を伸ばす木を育てるためには土壌を耕しておかねば、ね。まずは本を読み、草木を愛で、猫を撫でて、気持ちをゆったりと。ハーナさんのトレイを見たときに、物語を浮かべることができるように。

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