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2F/当番ノート

冬支度  -ちょっとおやすみ

当番ノート 第47期

アパートメントに入居してからもう少しで1か月、
今週は、アパートメントの管理人さんや親友と相談して、
振り返るのを少し休憩することに。
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うちのシェアハウスでは、たった今まさに、
nちゃんがこたつコードを押し入れの隅から掘り当てて、
こたつをONしたのでぽかぽかしています。
昨日は糺の森でマーケットがあって、
ミトン型のほかほかの手編みの手袋に出会えて、うれしかった。

もう冬支度。
冬支度、と聞くとなぜか『かさこじぞう』のおじいさんとおばあさんを思い浮かべる。
囲炉裏端で、何に慌てることもなく、
お地蔵さんを想って笠を編むおじいさんと、
お茶をすするおばあさん。
そとはたぶん雪がふって静かで。

いいなぁー

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ここのところ、身の回りであった出来事で心が緊張してしまい、それが過去の辛かったことと気持ちがリンクしてしまった。
どうしようもないので、生活リズムを整えて、省エネモードにすることに。

毎年秋が深まるにつれて、
こたつ入って丸まるように、
布団にはいって毛布に包まるように、
マフラーで顔をぐるぐる巻きにするみたいに、
心もゆっくり自分の内側に向かうような感覚がある。

現代社会に生きるという不自然さと、動物だという自然の間で、
うまくバランスをとるという事をしてるのかなとも思う。

聴く音楽も、アップテンポではなくて、ピアノやポストクラシカルの流線型の音になってくる。
今はフィリップ・グラスヨハン・ヨハンソン
よかったら聴いてみてください。

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いま立ち止まっている私へ。親友へ。

私は、毎度のことだけれども、
あまり器用ではなくて、強かったり弱かったりしてしまう。
弱くていいじゃんと思うときもあれば、なんでもっと鋼の心じゃないんだろうと恨めしく思ったりもする。
自分を労わりたいと思う気持ちもあるし、休んでいいんだろうかと後ろめたく思う気持ちもある。
何か間違ったんだろうかとか、正解を探したくなる気持ちもある。
身の回り、そして自分の中にも、その弱さをなじる人がいる。

「こんな風に弱くなれば」、「こんな風に考えれば」、「こんな風に強くなれば」、「こんな風にふるまえば」
というたくさんの「救済」のための情報、経験、思想、宗教、理念、信念も溢れかえっている。

orzの絵文字みたいに、膝から崩れ落ちそうになる時もあるし

シータみたいには空から何にも降ってこないし。降ってきたものがスカだったりもする。

明らかに、今、まあまあやりきれなかったりする。

こんなふうにまあまあ弱ってもいて
色んな一般論や考え方に揉まれてこんがらがりそうな私にも、
必ず消えずに生き残って私を助けてくれるものがあった。

わたしの気持ち。

私の中に浮かび上がってくるどんな感情や想いも、私のものであるということ。
私の想いは、私が自由に感じていいもの。
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私は、いきいきのびのびして生きたい。
私の中には、悲しくてやりきれないことと同時に
明るさや楽しさが共存している。
これは私が今、たしかに感じている事で、
この感情があるという感触は道しるべだと思う。
蜘蛛の糸でもなくって、ちゃんと、続いてきてこれからも続いている道。

それを気づかせてくれた、
親友が私に贈ってくれた力強くてシンプルな言葉を
読んでくれた方と、私と、そしてまた親友に贈りたい。

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「ともこちゃんのいままでを誇りにしてほしい」

かならず、今も誇りになるもんな。
私らなら、大丈夫。

井川 朋子

井川 朋子

1986年生まれ。ビビでゲラです。3姉妹の長女です。
愛媛県生まれ、香川県育ち。大学から大阪へ。2006年から暮らしたパートナーとの死別を機に、自然を巡ったり、写真を撮ったり、清流沿いに移住を経て、今は京都市の隅っこに暮らしています。
社会福祉士として大阪の小さなNPOなどで障害者福祉分野のソーシャルワークに携わってきました。

私がのびのび、私を生ききることができるように。
繊細ながらも、繊細であってやろうと意気込んでいます。
いつか、そっと泣いたり家出ができる隠れ家を作りたいと思っています。

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