前回は休載してしまいました。申し訳ございません。
足らなかったのはフォースでした……。フォースって……?
そうです。スター・ウォーズです。スター・ウォーズの「フォース」でございます。
前回語ったスター・ウォーズへの偏愛。そして今回はその愛を証明するときが来たのです。
お前の愛を見せてみろ。
ああわかった見せてやるぜ。
今回は本物の愛とは、真実の愛とは、愛とはなんなのか、愛することのもどかしさとはなんなのか、考えていこうと思います。
嘘です。スター・ウォーズ、エピソードシリーズ最終章『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を日本最速で観てきたぜ、って話です。しかも大阪で。
●『スター・ウォーズ』は誰よりも早く観るから意味がある。
前回も申した通りです。スター・ウォーズは誰よりも早くみるから意味があるのです。1か月たっても劇場で公開されているでしょう。ソフト化もされるでしょう。配信もされるでしょう。それでは意味がないのです。もう一度言います。
スター・ウォーズは誰よりも早くみるから意味があるのです。
1日でも1時間でも1秒でも、誰よりも早くみるから意味があるのです、スター・ウォーズは。
日本最速上映会というものが実は新作公開の度に開催されており、前作エピソード8公開の際は新潟へ飛び、果たして今回はどこにいくことになるのやら。
12月12日夜、スターウォーズ友である相棒、タケオリ宅へ押しかけ持っているデバイスを全て持参し、その瞬間(チケット発売)へ備えました。発売は12月13日0時、今回は全国でも札幌、仙台、東京、大阪、博多のTOHOシネマズ5館のみ。なんと2000人程度しか見ることができないと聞いたら、そんなもん観たいに決まってるじゃないですか。
俺たちより早くスター・ウォーズの新作を観ている人間がいるなんて許せない。
なんだそれは、いいんだ、意地とプライドと自己満だ。
時報を聞き0時になった。各デバイスを駆使し「うぉおおおおおおおお!!!」と言いながら画面に集中した。
「とれた……」
タケオリの口からポロリとそのセリフがこぼれた。
「よっしゃああああああああああああああ!!!で、どことれた?」
「大阪」
●というわけで大阪に来ました。
「大阪」と聞いた時、「大阪か~」と思っていたが、実は心の底では東京・六本木に行くより大阪に行きたかった俺たちがいたのだ。楽しいじゃん。
ほんまスター・ウォーズ観に大阪来るなんてどうかしてまんがな(あってんのかな関西弁)
前回エピソード8の際はタケオリと朝、池袋集合→バスで現地へ→劇場へ→バスで朝帰宅、という超弾丸でまじで疲れたため、せっかくだから観光でもすっかーとなり1泊2日の小旅行と相成りました。
仕事では何回も行ったことあるけどプライベートで大阪行くの初めて。
思いっきり観光してやりました。
羽田空港に集合し、ライトセーバーを持参しました。
ライトセーバーはジェダイの要となる武器です。アホな空港職員は釣り竿だと思ったのでしょう。
「これ釣り竿ですか?」
と聞かれたので
「いえ、ライトセーバーです」
「ライトセーバーですか……ああ、そうですか」
空港職員は我々がジェダイの騎士だということを知っていたのでしょうか。
まさか……ごめん、アホとかいって。
お前……お前もジェダイの生き残りか……?お前もジェダイの生き残りだったんだな。
あっさり拳銃より刃物より恐ろしいジェダイの武器を機内に預けることに成功しました。
ところでなんで半笑いなんだお前、さてはジェダイの騎士を目の前にして嬉しいんだろ。わかる、わかるよその気持ち。
君より早くスター・ウォーズ観てやるからな俺たち。
(同じやりとりは帰りの便にもありました)
大阪に着きました。
たこ焼き!
串揚げ!
お好み焼き!(写真ない)
どて焼き!(写真ない)
ミックスジュース!
食の都と呼ばれる大阪シティ、うまいがなうまいがな。大阪うまがいなほんま。
大阪城!
通天閣!
くいだおれ!
道頓堀!
太陽の塔!
なんやこりゃあ、テレビでみたことあんのばっかやでぇ。おおきに大阪。
2日間で思いっきり大阪観光を楽しんでやりました。
ところで知ってます?太陽の塔って中身こうなってんですよ。
びっくりした。あと思った以上にデカすぎ。圧倒された。
●ついに日本最速でスターウォーズの最新作を観る瞬間がきたのです。
時は来た。12月19日梅田TOHOシネマズにて、日本最速でスター・ウォーズの新作を観る瞬間が来ました。
日本最速で
日本最速で
日本最速で
何回も言うけど日本最速でスター・ウォーズの新作が観れるのです。
何年たっても「スター・ウォーズの新作を日本最速でみたんだぜ?俺たち」と言えるのです。
すごくねこれ。最も高い、最高でしょ。
18時30分公開、17時30分の1時間前にTOHOシネマズ梅田行くとすでにロビーにはスター・ウォーズバカたちがコスプレをして集まっています。素晴らしい、同志よ。君たちが俺は大好きだ。
●終わった。
観た。レビューはまだ書かないでおく。どうせ書くならネタバレレビューの方がいいし。
観終わったら時間はおよそ21時。24時から公開日0時上映があるので、この3時間だけ日本全国でも2000人程度しかスター・ウォーズの新作の全貌を知らない。
国家機密情報を知っている気分だ。串カツを食べながらあーだこーだいいながら気分に浸る。この3時間のために大阪に来たようなもんだ。
なにはともあれエピソードシリーズのスター・ウォーズは完結しました。「完結してしまった」と言った方が正しいだろう。これは事件、現象なのだ。
これをもって、タケオリと俺の青春の旅は終わった。
今後どの最新作が日本最速公開がされてもわざわざ大阪まで行くことなどないだろう。タケオリとの最後のスター・ウォーズの最新作を巡る青春なのだ。
ただ好きだという気持ちを先走り、勘違いするほどの偏愛を捧ぐ可能性がスター・ウォーズにはあるのだ。
観たことがないという諸君、うらやましいぞ君たちが。
だって今からエピソード1~8まで一気に観ることできて、劇場でエピソード9を観ることができる。
俺たちに言わせれば、こんな幸せないんじゃないか。
スターウォーズシリーズはディズニーが新たな新展開を発表している。
でももう違うんだ。似て異なるもの、ではない、似ず異なるものなのだ。
エピソードシリーズこそスター・ウォーズなのだ。
もちろん公開日には必ず観に行くだろうが、ここまで燃えることはないんだ。
俺たちのスター・ウォーズの冒険は終わった。
自己満だ。自己満以外、何者でもない。
何事も大げさに捉えると祭りになるというのが心情でして。
スター・ウォーズの新作が公開される、ということを大げさにとらえるとこんなに楽しいことになるのだ。
でもそれでいいんだ。俺たちは日本最速でスター・ウォーズ観たんだ。それでいいんだ。