当番ノート 第19期
私自身は、時々パフォーマンスをして、雑誌編集なんてしているだけで「創作」などとごたいそうな事を言えるようなものはしていないですが、やっぱり胸の内に秘めた「これが作りてえ」という欲があります。 それを辿ってみると、どうも自分が物心ついてから5年以内くらいにした事をもとに、 それを延々と反復しているように思えてきます。 昔幼稚園生だったころ、私は、ぬいぐるみで遊ぶのが大好きだった。 5個上の兄がいて、…
当番ノート 第19期
mm cafeとは グラフィックデザイナー、音楽家 井関麻理子と、 テキスタイルデザイナー 大木 元子 による、 季節のごはん会。 12月 3月 7月 10月 5月の+草木染めの会 ごはんは素晴らしい。ごはんがあれば、会いたい人たちが集まってくれる。 好きな人たちとのごはんは、全部体にいい。 mm cafe 美味しいごはんをゆるりと。 motoco oki
当番ノート 第19期
ぼくは毎週土曜日になると 早朝から野菜などを収穫し、お茶を仕上げ、パッケージして 看板やPOPも車に積み込み、朝市の準備をする。 風情ある昔ながらの景観が保存された、東海道島田宿にある川越街道の 荷縄屋という場所で4年ほど前から朝市をやっているのだ。 かつては宿場町で、街道にはかなりのにぎわいがあったと聞く。 何十年かたち、時代の移り変わりとともに街道のにぎわいはなくなった。 地域の景観を生かして…
当番ノート 第19期
去年くらいから黒を絵の中で使う事が増えた。 そしてその黒のインクをよくひっくり返す。 机に、床に、紙に、ぐんぐん染みて行く真黒な穴。 そんなに世の中はっきり黒や白で収まらない。 穴の夢、昔よく見ていた。 穴がたくさん開いていたり、穴の中で眠ったり。 写真をフィルムで撮っていた頃、モノクロフィルムが好きだった。 今みたいにパシャパシャと撮れないから、光を見て慎重にシャッターを切った。 木漏れ日や雲の…
当番ノート 第19期
先日渋谷区役所の前で、同性愛パートナーシップ条例反対の運動を見かけて、留学していた頃を思い出しました。 私がパリに留学していた2012年にもフランスでは同性婚への活発な動きがあったのです。 2013年の五月に正式に合法化となりフランスは同性婚を認める14番目の国となりました。 同性婚に関する意見交換は同性同士の恋愛や結婚概念から枠を越えて、異性間でも養子縁組制度や、そもそもの結婚制度のありかた、家…
当番ノート 第19期
【第6話 顔とヤバい女の子】 ◾︎鉢かづき姫 (ああ、もっと美人に生まれたかった!) 美醜は一般的に女性の永遠の悩みとされている。美醜とは何か。 鉢かづき姫は、頭に被せられた鉢が取れなくなり、顔が見えないと気味悪がられ行く先々でいじめられた女の子です。彼女は鉢をかぶったまま成長し、下働きをしていた家の男と恋に落ちた。 好きな人との結婚を男の両親に認めてもらうため、美しい兄嫁たちと対決することになっ…
当番ノート 第19期
夜行バスに乗って京都に行ってきた。 5年前に行ったのが最後だが、京都のどこがいいのかは肌感覚で覚えている。 こここそ本来「みやこ」と呼ぶべきところなのだという感覚。「日本史」の大部分を背負っている感じがするところ。 江戸はもともとただの小さな漁村だったということと比べると、東京が持つ歴史の浅さが少し残念である。 でも横浜はまた別だぞ。横浜はいいところですよ。 ぜひ「桜木町」に一度は来てくださいね。…
当番ノート 第19期
良い風が吹いたら、明日は雨。 雨は恵み。風は喝采。雨上がりの空と雲の祝福。 motoco oki
当番ノート 第19期
ぼくのお茶畑がある川根という地域は 山あいの、いわゆる田舎です。 暦は春といっても、まだまだ冷え込むこの頃。 この時期は、春といっていいのか、まだ冬でいいのかと悩むほど。 感じるのは 春と冬のあいだ だということ。 冬のあいだ、きつい霜にあたって黄色っぽく変化したお茶っ葉が だんだんと濃いグリーンに戻ってきます。 畑には菜の花が満開になり、ブンブンとみつばちの羽音が。 ダイコンや白菜、ほうれんそう…
当番ノート 第19期
新緑。 春が近づいて、緑の勢いが増す新緑の季節。 道端にしゃがむと小さな芽が出ていた。芽の側には少し育った葉。 その側にもう少し育ったもの、そして枯れた草。 ぐるりと廻る世界の片隅。 私の住んでいる山手にはたくさんの階段がある。 年月の経った石段の割れ目からひょこひょこと草が生えているのがとても好きだ。 誰かの家から飛んで来たのか、アジアンタムやハーブの類いも時々見かける。 石壁の隙間はパラダイス…
当番ノート 第19期
数年前、まだ学生だったころ「嫉妬」「本能」「憂い」という3つそれぞれを作品テーマにしたことがあった。 この3つは単体ではなく本能に集約されるのだな、と今頃になって気がついたお話。 よく語られるテーマでもある、女の情緒不安に関して。 圧倒的な孤独に蝕まれる日がある。 おんなという生き物は本当に不思議な生き物で、突然そんな曇った日が訪れる。 理由なんて特にないのですが 「あ、私、いまなんだかとっても寂…
当番ノート 第19期
【第5話 力とヤバい女の子】 ◾︎いざなみのみこと 日本書紀に登場するいざなみのみことは、日本で最も愛憎の力を持った女性の一人です。彼女は死後、夫であるいざなぎのみことが自分の腐敗した体を見たことに怒りくるい、夫とふたりで作った国を指して「お前の国のひとを毎日1000人ころす」と言う。彼女は作ることができ、壊すことができる。 日本の神話において、彼女は夫とふたりで島や神をたくさん作ったとされる。ラ…