当番ノート 第19期
【第4話 罪とヤバい女の子】 ◾︎八百屋お七 井原西鶴の「好色五人女」にも登場する八百屋お七は、恋人に会いたい一心で町に火をつけ、火あぶりにされた女の子です。 彼女は火事がきっかけで出会った恋人にもう一度会いたいと焦がれ、もう一度火事になれば会うことができると考えた。その足跡は羽よりも軽く、熱風にくるくると巻き上げられる。 罪な女はなぜ魅力的なのだろう。 八百屋お七は手を替え品を替え、時代を超え、…
当番ノート 第19期
ゼンハオ君という友達がいます。 もう先の文章に書いたような気がしますが、2011年から2012年にかけてイタリアに留学していました。 その間に、休みを利用してイギリスにも行った。 ジャグリングフェスティバルがあったからです。 BJC(ブリティッシュ・ジャグリング・コンベンション)という名前で、やっぱりここでもテント暮らし。EJCと同じです。 ▲テントの群れ 会場までは、ロンドンから電車で約二時間。…
当番ノート 第19期
朝顔。 花の模様は星にみえる。 栄光の朝、だなんて、良い英名を頂いたこと。 motoco oki
当番ノート 第19期
農家の仕事として 山に木を植え、お茶畑を管理して、畑に種をまき、土を耕す。 多くの人がこれらの風景を見て、自然の風景が素敵だと喜びます。 もともとある自然に、人の手が加わりひとつの自然をつくりあげる。 畑には肥料をまくこともあるし、トラクターなど機械が入ることもある。 不自然のかたまりのようでもあるが 実は自然を生かして、自然に寄り添うように手を加えているだけ。 長い月日がたって、自然に寄り添うよ…
当番ノート 第19期
私の苗字には、白の字がはいっている。 白。 余白。 空白。 明明白白。 白は憧れの色です。 余白は憧れの場所です。 余白の美しい絵を見ると溜め息がでてしまう。 自分で描くと隅まで埋めてしまう傾向にありなんとも余白とは向かい合えてないように思えていた数年前。 そもそも溜め息を着いてしまう絵はもう白い部分は余白ではなく空間になっているのだけど。 すごいすごいよ、この白は!と心の中で地団駄踏んでいたりす…
当番ノート 第19期
[日本舞踊演目/鷺娘をテーマにした学生時代の作品より] おんならしさ、おとこらしさ、の正体とは一体なんでしょう。 時代の変化とともに、このその「らしさ」の姿を変えながら議論は続いています。 仕事をして家族を守る、家庭を守る、子供を育てる、といった社会的な事柄から、 話し方、仕草、趣味にいたるまでその対象は尽きません。 例えば、 女の子はピンク、男の子はブルーというイメージ。 料理の出来ない女の子は…
当番ノート 第19期
【第3話:命とヤバい女の子】 ◾︎八百比丘尼 花の命は短いけれど、命短し恋せよ乙女といいますね。それでは、命が短くない女の子の恋はどうか。 八尾比丘尼は人魚の肉を食べて、不老不死になってしまった女の子です。彼女は誰よりも長生きし、若く美しい姿であちこちを旅した。そしてあらゆる人と永訣しました。 よもつへぐい、とは非日常との交わりだ。 自分と異なるものを口に入れて、それを受け入れて同化してしまうこと…
当番ノート 第19期
私がジャグリングを始めた時に魅力だと思ったことはなんなのでしょうか。 私は中学三年生の時にジャグリングを始めましたが、その時きっかけになったのは、クラスにいた、数学のよくできる友人S君でした。彼はもうジャグリングをやっていないと思います。私はS君が器用にボールを操っている姿に憧れたわけです。 自分もやってみたら案の定楽しかった。 ジャグリングの楽しさは、見ること、やること、両方にあります。 最近の…
当番ノート 第19期
m.hunatabiの布で作った、 フナタビBag 新品の時よりも、使い込んで、その人に馴染んできてからの方が、抜群にかわいくなります。 皆さん、とてもステキ。 庭師の話 落ち葉一枚、砂粒一つ疎かにせず、隅々に心を配り、丁寧に手を施しながらも、自らの気配は消し去る。 motoco oki
当番ノート 第19期
世の中、ほとんどの人の興味にはひっかからないと思うのだが、 ぼくが『たむらのうえん』を背負うようになったことには 少しだけ理由があります。 幼いころの夢は獣医さん。 大学生のころはファッションデザイナー。 ほぼ全くといっていいほど、農家になる夢は持っていませんでした。 ありきたりなのですが、都会にあこがれ、田舎にないものに惹かれて 地元を離れて東京で暮らすことを楽しんでいました。 きっかけは当時の…
当番ノート 第19期
子供の頃は、黄色が好きだった。 レモンイエローではなくて少しくすんだ黄色。 高校生の頃は、部屋中が黄色だった。 キリン、オムライス、ミモザ、砂漠、月、 黄色いものは全部好きだった。 日本では、太陽といえば子供の頃から赤色で描かれるけれど外国では黄色で描かれる。 先日、サハラ砂漠に行って来た。 辺り一面、砂の世界。 光と影で、世界が出来ている。 風が吹くと形が変わる。 太陽の色で辺りの世界の色が変わ…
当番ノート 第19期
(映画「心中天網島」をテーマにした学生時代の作品より) 女性に性衝動の芽生えとはいつ訪れるのでしょうか。 男性では「射精」を第二次性徴で迎えます。 射精行為の目覚めはイコールセックス、ではありません。 女性の第二次性徴で訪れる変化は「生理」です。 これも同じく、イコールセックスではありません。 あくまで生理現象の段階です。 わたくしは心理学者でもなければ研究者でもありませんので、主に実体験に基づい…