長期滞在者
以前お世話になって早2年。 今月から、毎月24日に記事が公開されることになりました。 月に1回ということで、あれなんで。 前回よりほんの少し多めに書こうと思ってます。 24日というと、私が住んでいる西調布駅では、いくつかの飲食店で割引となる。 多分、西日暮里でも西永福でも西九条でもどこでも、西と付く駅の周辺ではありきたりなはず。 といっても、大抵の場合は気付いたら24日は過ぎているし…
長期滞在者
歩いているときには、細い小道を見るとそちらのほうに曲がりたくなるし、分かれ道ではまだ通ったことのないほうを選びたくなる。そうしたささやかな願望を満たしてやるためには、時間や体力に余裕がなければならない。急いでいたり気にかかることがあったりすれば、最短距離で早めに目的地まで着きたくなるものだし、だいいちそんなときには交通機関を使うから、ゆったり歩くこともまずない。 そんなわけで、ゆったり歩く時間を強…
長期滞在者
かなり寒くなってきたので服装とか厄介なのだけれど、あいかわらず夜行自転車を続けている。 防寒しすぎると汗の逃げ場がないし、風を通しすぎると風邪をひく。難しい。 しかし冬は空気がしんと澄んでいるし、夜の光がよく見える。 暖かい時期には靄ってしまっていた仄暗い遠景が、目を凝らせばすーっと暗部が持ち上がって景色に結像していく。 明暗は逆だけれど、現像液に沈んだ印画紙からじんわり景色が立ち上がってくるよう…
長期滞在者
展覧会の余興のような位置付けではあるけれど、年に何度か演奏家の方が投げ銭ライブをやってくれることがあります。小さなスペースで15人とか30人のお客様を前にしての演奏は、お客様にとってみれば、大きなホールでの演奏よりも体全体でその魅力を受け止めることになり、喜びも大きいわけですが、それゆえに演奏家も一切手を抜くことができない、心地よい緊張感がここにはあります。ささやかな空間でありながら、演奏家の方々…
長期滞在者
この家は2011年の12月に生まれた。 震災があった年。 誰もがそう記憶している。 振り返ってみれば、この家は絶望しないために生まれてきたのじゃないかと思う。 便利な場所にあるから、誰かと住む方が経済的だから・・・ この家が必要とされてきた理由はたくさんある。 けれど実は、希望をつなぐ場所として生まれてきたのではないかな。 近頃、そんなふうに思う。 今、この家はどう変わっていけるだろうかと考えてい…
長期滞在者
毎年12月は、その年のまとめのような記事を書いてきた。今年、わたしの人生は、「自己肯定感」と「病気」を軸にして、目が回るほど様々なことが起きた。「自己肯定感」については、山ほど書きたいことがあって、到底一つの記事には書ききれない。だから、今日はつい最近考えたことについて書きたいと思う。 つい先日まで、アパートメントのリニューアルのためのクラウドファンディングが行われていた。多くの方のご支援のおかけ…
長期滞在者
今年11月、東京からオランダはアムステルダムに移住をした。 計画を立てたのは今からちょうど1年前のこと。妻と2人で、リビングのテーブルで将来設計を話し合った。彼女はイギリスで幼少期を過ごし、オーストラリアの大学を出て、東京の大学院に入るために帰国してから早15年以上が経っていた。彼女の周りは多国籍であることはさることながら、誰も彼も1か所に定住することなく、一定の時間が経てば次の場所へと移り、新し…
長期滞在者
花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』(河出書房新社) 店に行けば真っ先に小説・エッセイのコーナーをチェックする。そんな人で、この表紙に見覚えがない人はきっといないだろう。 花田菜々子さんの『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』、通称『であすす』。発売されたのは2018年4月のことだけど、…
長期滞在者
もうりひとみさんを撮っていたら、いつのまにかもうりさんに描かれていました。 写真もクロッキーも目の前のものを盗みとるようなものだから、この二人はお互い同意の上で、何を盗みあっているのかしら。 (もうりひとみ・画家/絵本作家 https://apartment-home.net/author/hitomi0apartment/) ・・・・・・ [ 告知 ] ここ(アパートメント)に書かせていただい…
長期滞在者
買ったばかりの本を読みながらコーヒーを飲むようなお店は都内に限らずあちこちにあると思うけれど、今日は図書館で借りてきた本をその場で読みながらコーヒーを飲むという経験をしました。ここは、外部持ち出し不可で、全て開架式になっているライブラリーで、各所に配置された学習スペースで読むスタイルなのだが、併設のコーヒーショップには持ち込んでも良い、ということなので、早速いくつかの本を手に座りごごちの良いソファ…
長期滞在者
地元新宿の酉の市で熊手を買うと、年末という実感が一気に押し寄せる。 小さい頃から我が家では父親が商売繁盛の熊手を買っていて、 私もラジオDJの仕事を始めた頃から、自然に買うようになっている。 名前を入れた熊手を握りしめて、お店の人の拍子木の音に合わせて、三本締め。 「来年も良い年でありますように!」と言葉を交わす。 また来年ここで熊手を買えるように、仕事をがんばってしっかり稼ごうと気持ちを引き締め…
長期滞在者
わたしにとって、言葉はこの世界の真実であり、冷たい輝きを放つ美しいものである。言葉を口に出そうとするときには、それが自身の思いや世界の景色を正確に映しとったものであるかが気になり、頭のなかで何度も反芻した言葉を、けっきょく口に出すことなく、押し戻してしまうことがほとんどだったりもする。 人と1対1で話しているときには、頭のなかでじっくり言葉を転がして吟味する時間をとれるけれど、3人以上になると、わ…