長期滞在者
もうりひとみさんを撮っていたら、いつのまにかもうりさんに描かれていました。 写真もクロッキーも目の前のものを盗みとるようなものだから、この二人はお互い同意の上で、何を盗みあっているのかしら。 (もうりひとみ・画家/絵本作家 https://apartment-home.net/author/hitomi0apartment/) ・・・・・・ [ 告知 ] ここ(アパートメント)に書かせていただい…
長期滞在者
地元新宿の酉の市で熊手を買うと、年末という実感が一気に押し寄せる。 小さい頃から我が家では父親が商売繁盛の熊手を買っていて、 私もラジオDJの仕事を始めた頃から、自然に買うようになっている。 名前を入れた熊手を握りしめて、お店の人の拍子木の音に合わせて、三本締め。 「来年も良い年でありますように!」と言葉を交わす。 また来年ここで熊手を買えるように、仕事をがんばってしっかり稼ごうと気持ちを引き締め…
長期滞在者
買ったばかりの本を読みながらコーヒーを飲むようなお店は都内に限らずあちこちにあると思うけれど、今日は図書館で借りてきた本をその場で読みながらコーヒーを飲むという経験をしました。ここは、外部持ち出し不可で、全て開架式になっているライブラリーで、各所に配置された学習スペースで読むスタイルなのだが、併設のコーヒーショップには持ち込んでも良い、ということなので、早速いくつかの本を手に座りごごちの良いソファ…
長期滞在者
わたしにとって、言葉はこの世界の真実であり、冷たい輝きを放つ美しいものである。言葉を口に出そうとするときには、それが自身の思いや世界の景色を正確に映しとったものであるかが気になり、頭のなかで何度も反芻した言葉を、けっきょく口に出すことなく、押し戻してしまうことがほとんどだったりもする。 人と1対1で話しているときには、頭のなかでじっくり言葉を転がして吟味する時間をとれるけれど、3人以上になると、わ…
Mais ou Menos
————————- Pちゃん ここ数日、寒い日が続いているね。今年の冬は暖冬と言われているけれど、気温が一ケタだとやっぱり寒い。 2018年最後のアパートメントです。今年は2人にとって、試練の多い一年でした。Pは転職の年。私は病気とたたかう一年だった。 この一年、Pの姿を見ていて思ったのは、自分自身の強…
メニハ ミエヌトモ
我が家に猫が家族として加わった。 実は1月に犬を飼う計画を家族で立てていた。 どの犬種がいいのか、ペットショップで飼うのかそれともブリーダーで飼うのか、どのタイミングで飼うのか、そんな本格的な計画を少しずつ立てていたのだが、その計画はあっさりと打ち破られ、我が家には猫が来た。 犬を飼う計画が進められる前、私の娘は猫を飼うか犬を飼うかでとても迷っていて、どちらにしろ子犬か子猫の段階から飼いたい、と言…
Do farmers in the dark
表題:僕は頭をパイプに固定して、手で持ってグリグリしているので、まともに歩けない。さらに他の人にもグリグリしてもらっているので、もう全然まともに動けないんだよ。手を離せばいいと仰る方もいるだろうが、なんでか手を離すのはとっても不安でやめられないよ こんばんは!すみません今回は何も考えつかず、漫画も描けずで自分の最近の事を書きました。ちなみに何か文を書いている時の自分は、すごく格好をつ…
長期滞在者
家を作ったら、その次は生活を作らねばならない。 ひとつひとつのことが当たり前で、時に退屈に、時に尊く感じられる。 何十年も経った時にこの日々を振り返ったら、きっと温かな記憶として取り出されるだろう。 キラキラと輝くのではなく、ステンドグラスのように柔らかい光を呼び起こさせてくれるはずだ。 だから私はその輝きをひっそりと思い描きながら、生活している。 11月1日(木) 燻製のために網を100円ショッ…
それをエンジェルと呼んだ、彼女たち。
大学生の頃、旅に出ることだけが本当に魅力的で、ほとんど大学にいない大学生だった。ユースホステルを渡り歩く贅沢をしない旅行でも旅費はそれなりに掛かるのもので、私は3つのバイトを掛け持って旅費を貯めた。 ただ、稼ぐという点においては非効率な職場ばかり選んでいたように思う。食堂の給仕兼洗い場と寂れ切った居酒屋の接客、そしてポストカード専門店の販売スタッフ。このなかで1番好きだったバイトがポストカード屋さ…
長期滞在者
わたしは服をつくるのが好きだ。事実、日常的に身につけているワンピースは、すべてミシンを踏んでつくったものだ。服をつくると、心底楽しいし、わくわくする。服をつくる前の工程も楽しい。何色の、どんな布で作るか、どんなアレンジをしようか、どんな風にしたらより似合うものになるのか、考えを巡らせることは、なんとも言えない幸福感を与えてくれる。 それに、自分自身の技術が少しずつ上達していくのがわかるし、自分にと…
メニハ ミエヌトモ
シュトレンを作る季節がやってきた。 我が家はキリスト教ではないけれど、クリスマスを待ちわびて1日一切れのシュトレンを食べる、という行為が大好きだ。 娘が通っていた幼稚園がたまたまカトリックの幼稚園だったのだけれど、その時にクリスマスがどれほどキリスト教にとって大切な行事なのかを垣間見る事が出来た。 12月に入ると毎日家でもお祈りをして下さい、とキャンドルとお祈りの言葉が渡され、(残念ながら我が家で…
ギャラリー・カラバコ
今日の満月は雲の向こうに蒼く見えている。 あんなに高いところにある雲は、氷の粒だろう。 うっすら透けた月は甲殻類の背中みたいだ。 月にはうさぎがいるというけれど、そこには何が書いてあるのか。 昔のひとはその模様を読み取って、未来のことを占ったのではなかったか。 いや、それは亀だったかもしれない。 夜気を拭い取るように、ギャラリーの扉を開けた。 〈前回までの展示〉 『縫い目』 『つむじ』 『鏡』 『…