当番ノート 第23期
わたしはイラストレーターという立場なのですが 50%くらいでインストラクターと間違われるかんじです。 だって、なにしてるかなんて知らないでしょう。 なんのインストラクターなんだろう。 もしかしたらインストラクターかもしれない。 ことば自体、洋語なので本質と理解がずれやすくて 煙に巻くのにはもってこいなのですが、当の本人たちも化かされやすく、 あにはからん、イラストレーションとファインアートの違いを…
はてなを浮かべる
どこにも含まれていない感じがする? 自分に期待しすぎて居心地が悪いのかな? 大丈夫だろうとみなす自分はあまりにも勝手? たまには自分と口喧嘩すべき? 惜しくなって初めてべたべたと触りだすの? 世界が健やかだから家から出たくなくなる? 前と後ろがどっちだっ…
当番ノート 第23期
人生を変える言葉がある。 それは、僕が今よりもさらにまぬけだった大学1年生の時のことだ。 上下関係が厳密な学生寮に入った僕は、面倒見の良い先輩に誘われて、その日もお昼ご飯をおごってもらったのだった。 「ごちそうさまです!この恩は面白いことして、先輩を笑わせてお返しします!」 ほら、今思い出しても恥ずかしいくらいまぬけだ。 この寮では、一年生はとにかく変な事をやらされて、先輩を笑わせるが求められてい…
長期滞在者
「魔法使いは、おもしろはんぶんに、肥料の粉で、すばらしいケーキをつくりました。材料は、腐葉土と混合肥料、それに窒素がひとつまみでした。魔法使いはそのケーキに白い石灰の粉をまぶしました。」 『魔法使いのチョコレート・ケーキ』より 「何して遊ぶ?」「天気もいいし、おままごとしよう。」そう決まると、私達は家の裏にあるコンクリート塀をひらりと乗り越える。すとん、と着地すればそこは隣の家の畑で、隅には用水路…
長期滞在者
いきなり余談から。 今期はアニメもドラマも面白いものが揃っていて、チェックするのに時間配分が大変である。 前期が散々だったから、たまにはこういう時があってもいいのだが、いや、大変である。 物語シリーズの本領を久々に発揮してる感のある「終物語」、 それと同じく西尾維新原作で、こちらは実写ドラマ「掟上今日子の備忘録」(ガッキー最高!)、 前期から引き続き昭和テイスト満載の「うしおととら」、久々の当たり…
当番ノート 第23期
When Where Who The Period, The Place, The Person あの時期あの場所あの人 【第五回:2005上海 】 2005年上海のあの人は 衝動で動く旅の楽しさを教えてくれた。 バンクーバーの大学時代に同じ寮の上の階に住んでいた一学年上のあの人。 おいしいご飯と自然とわくわくが大好きな広東省出身の母をもつ 中国系カナダ人。住み慣れたその土地を離れ、中国で働く事を…
日本のヤバい女の子
【11月のヤバい女の子/友達とヤバい女の子】 ●ちょうふく山の山姥 女の友情は儚いものだろうか。友情と恋愛は別物だろうか。 ―――――― 《ちょうふく山の山姥》 とても高い山があった。ちょうふく山という。その頂上はいつも雲に覆われ、だれも見たことがなかった。 ある晩山の上から黒い雲が降りてきて、「ちょうふく山の山姥が子を産んだから、餅を持ってこい。こないと殺す」と叫びまわり、大雨や雷、嵐を起こして…
長期滞在者
日々の生活が変わりつつある。11月からは、今までとはまったく違う生活になる。ここ数年離れることなく一緒に過ごした、もっとも大事な人としばらく別々に生活することになる。一人暮らしというのはどういうものだったのか思い出そうとするけれど、思い出すのはふたりで過ごす日々の幸せな場面の数々。きっと寂しくなるとはわかっているのに、どこか自覚が持てないまま、旅立ちの日は近づいている。 今回、こういう道を選ん…
当番ノート 第23期
「ももさんのうたを聴いていると、虫の音がよく聴こえるの。うたが聴こえる前よりも、虫たちのうたがよく聴こえる。電灯のひかりも、もっと眩しく見えるの。なんでだろう。不思議。」 歌い終えてタバコをふかす僕のとなりで、みきさんは静かにそうつぶやいた。10月下旬の井の頭公園。井の頭池のほとりの石畳に座りこんでいる。空は濃密な黒色に染まっている。秋風がときおり吹き、肌をふるわせる。肌寒いけれど心地よい静けさが…
長期滞在者
時間というのは不思議なものだな、と最近あらためて感じています。いま現在、この文章を書いている瞬間はあっという間に過去になり、歳月がたてば思い出すこともさほど多くはないでしょう。そして私が、数分後、数時間後、数日後をともにする未来の「いつか」は、現在の私にはどこまでも曖昧な異物です。想像はできます。予想もできます。でも、絶対に同じものではない。現在の未来としての「いつか」と、未来の現在としての「いま…
当番ノート 第23期
認知症の人とお喋りをした。 認知症の人と喋るのは初めてだったと思う。 とても興味深かった。 「あなた若いわね、歳いくつ?」 「28です」 「まあ!(口元に手をやる)」 「昭和何年?私、2年」 「62年です」 「昭和って何年までだっけ。それがわかればあなたの歳がわかるわよ」 「昭和は64年までですね。64年は7日しかないですけど」 「(よくわからないという顔)」 「いまは平成27年なので、足すと28…