呼吸
適当に見てください。 そのくらいが調度いいかと思います。 考えることが癖になると、疲れるんですよ。 だから時々、ぼーっとしたくなるわけですよ。 何も考えず、何を求めるわけでもなく。 ただその場に身を置いて、「居ること」を味わいたくなるわけですよ。 僕が意図的に撮らないものは、だいたいそんな”様子”になる。 今回の動画そのものだと、そう解釈しています。 いつも形になるまで、僕…
当番ノート 第12期
<本能寺の変 前夜> ※『ぶっ殺すぞコラ』等の過激な表現を含んでおりますので、R-15です。 静岡駅西口徒歩20分のところに、本能寺というライブハウスがあり、 目下そのハコがうちのライバル店である(フィクションです)。 ライバルというか敵である。 本能寺という名前がまず気に入らない。まったくの非県民だと思うし、京都の方々に申し訳ないではないか。 店長の村上ハルヲには、テメーんとこで襲われて自害して…
当番ノート 第12期
久しぶりにプリントをした。 慎重にネガをセットし、裏返した印画紙にピントを合わせる。 レンズの絞りを2、3段落として準備完了。 六切の印画紙を縦に裂き、MとYをいつもの設定に。 何枚かプリントして露光時間とM、Yの数値を決める。 そして、本番プリントをする。 印画紙に浮かぶ像はそれはそれは美しい。
当番ノート 第12期
突然ですけれど、 ラブレターというものはほんとに存在するのですか? もしかして、「そういうものがあるらしい」 という妖怪の類いではないでしょうか。 というのも、ぼくはラブレターを書いた記憶がないんです。 そして、悲しいかな、もらった記憶もないんです。 すみません、あげたのに!ってひとがいれば、謝ります、 ぼくは鈍感なので、すみません。 敏感に誤解してよく独りで落ち込んだりはしてます。 先日、あるひ…
当番ノート 第12期
クリスマスまであとわずか。 サンタさんに何をもらおうかと夢を膨らませ あれこれと悩む息子に、 「サンタさんが迷わないように早く欲しいものを決めて お手紙を書くといいと思うよ」 とアドバイス。 この時期 ものによっては品切れがあり あちらこちらと探し回ることを想定しての 日にち稼ぎだったりするのが親の本音なのだけど。 「友達はサンタなんていないよっていうのだけど 本当?」 「ママはいると思うなぁ。だ…
長期滞在者
とくに昆虫好きというわけではないのだが、カマドウマ、マイマイカブリにつづいて、今回も昆虫に登場してもらう。 上の写真は、僕の暗室の壁に架かっている巨大なナナフシの標本である。エスニック雑貨店で買ったもので、あまりの神々しさと不気味さに最初は購入の決心にいたらず、しかしその後数ヶ月煩悶して、やっぱりどうしても欲しくなって買った。写真ではわからないだろうが実は体長30cm近くあって、その巨人ぶりもまた…
当番ノート 第12期
ガン、ガン と 勢いのある音がドアの中に滑り込みました。 ひょっこり覗いた顔を見るなり 「わあああああああ」 とみみこちゃんは大きな声をあげ、 髪を爽やかに刈り上げた男の人も同じように嬉しそうに叫びました。 「久しぶり!」 「二人の交際は中学生時代、みみこちゃんが当時呼んでいた貴方のあだ名は”かっちゃん”で間違いないでしょうか。」 二人の熱気を無視するように、いつも通りねこ…
当番ノート 第12期
タバコがやめられないかもしれない話 夜中猛烈に喉が渇いたのだが、 冷蔵庫に醤油しか無かったので、俺を殺す気かと憤りながらミネラルウォーターを買いに近所のコンビニに出かけることになってしまった。 だいたい俺は東京人でもないのにミネラルウォーターを飲む輩が大嫌いで、 静岡には富士山の美味しい湧き水があるんだから水道水飲めやコラと思っているのだが、 彼女と同棲を開始してから向こうサイドの習慣に毒され、水…
当番ノート 第12期
僕は「がんばって」という言葉があまり好きではない。 本当にその人のことを思っているのだろうかと懐疑的な考えになってしまうからだ。 そもそも「がんばって」という必要があるひとは既にがんばっている場合が多い。 それなのにその言葉をかけるのは適切ではないと思ってしまう。 だから、「出来ることを精一杯やれば良い」という言葉をかけるようにしている。 そうすれば、言われたほうも気張らずに最善を尽くすことが出来…
長期滞在者
甘くみてたわ、完全に。 最初にヴァネッサ・パラディを聴いたときの第一声である。 音楽院のはなし、ではありません。 専門外の、私にとってなくてはならない存在である、クラシック以外の音楽のはなし。 女優としてのヴァネッサ・パラディは好きではなかった。 パトリス・ルコントの「橋の上の娘」があまりいい印象を残さなかったせいか、他の作品を観ても「これは」というものには当たらなかった(ルコントの映画は好きなの…