当番ノート 第5期
この 家の風呂場の壁に ぴったりと張りついている この 小さな虫は 今から私が お湯をかけて殺そうとしていることに 気づいているかしら この 小さな虫は 気づいていない ただ 本能で感じとり 逃げるだろう この 小さな虫の 生き延びようとする その心は 化粧をし 良い服を着 過剰気味の食事をして情報過多の毎日に翻弄され 人の視線を気にする私には 失ってしまった 能力だ 今 お湯をかけて流されようと…
当番ノート 第5期
シリーズ「星霜連関」より 2006 シリーズ「星霜連関」より 2006 一回目に同じタイトルの「星霜連関」について書きましたが、今回はこのシリーズ初期の関東地方で撮影したものです。 関東地方にも民俗芸能や祭りは多くあり、春や秋だけではなく夏も冬も行われています。けれどそれは撮影するようになってから知った事で、実際に探すまでは東京や神奈川、埼玉、千葉で現在も本当に祭りが行われているものなのか知りませ…
当番ノート 第5期
くい、と、顎を引いてやって 耳の下あたりに額を寄せて 鼻の冷たさを君へ 吸って這わせて 形を辿る 顎の骨を僅かに舐める 向かい合わせもなんだし、 すっと、 後ろから抱く 指で唇をなぞる 緩んだ口の端から指をいれて遊んでみる 向こうの鏡で顔をみてやる 不服な目と目が合う 堪らなくなって、 一気にそのまま組み敷いてしまう 許された中で できる限り甘く乱暴にして 二度三度 何よりも護りたいものを 自分だ…
当番ノート 第5期
東京に出て半年が過ぎた頃だった。 二人展も終わり、 日本中のワールドカップ熱も下がってきた頃のこと。 秋になり、私は暗室にも通わなくなっていた。 仕事を探し始め、決めたアルバイトは配膳の仕事。 あの、結婚披露宴の場でサービスをする。 結婚式というものが好きだった。人の結婚式に、よく呼ばれていた。 重なる時にはひと月に3本など。まぁ、それはまだ東京に出る前の話だが。 その結婚披露宴での仕事。 上京す…
当番ノート 第5期
一昨日の夜、ヘルシンキから戻ってきた。 滞在した6日間、タイミング悪く、雪がしっかり降り積もる前の時期だったので、 中途半端な寒さとべちゃべちゃのミゾレとブリュッセルよりも更に短い日照時間にやられて 一気に鬱モードに落ち込みかけたが、たまたま立ち寄ったスーパーマーケットで ビタミンD3のサプリを見つけ、速攻購入。それで危機を凌いだ。 滞在中にやったことといえば、12歳の息子と10歳の娘といっしょに…
当番ノート 第5期
先週から部屋の大掃除をはじめ、こんまり(近藤麻理恵)先生によるトキメキ基準や、「だいたい一年以上は使ってないな…」という使用(不使用)基準を適用し、様々な物を処分した。そのかわり、新しく台所に導入したのがロースターだ。何故ロースターなのかというと、よく行く焼き鳥屋さんでは肉類は炭火網焼き、魚類はロースターという風に使い分けているので、その店で魚を食べるたびにロースターという物に対し尊敬の念を抱くよ…
当番ノート 第5期
アパートメントの当番の日、毎回何を書いたらいいのか迷っている。 伝えたいこともないし、伝えられる活動もしていない。 それがありのままと言えばありのままかもしれない。 そういう現状だ。 自分らしいことって考えると、秋乃の写真を撮っていることしか思い浮かばなかった。 アパートメントに誘っていただけたのも、この部分からだと思う。 だから季節ごとの姿を載せることにした。 よく聞く話だけど、写真に対して興味…
当番ノート 第5期
ぱたり ぺたり ぴたり ぴたりぴたぴた ぴったりぺたぺた ぷったりぽったり ふたりふかふか ぷっつり ばったり ぱたりぱたぱた ぽたりぽたぽた へったりふえたり ぷっつりふたたび ひとりひたひた ひとりただひたすら
当番ノート 第5期
「india」より 2006 「india」より 2006 インドでの行程はニューデリーの空港に着いてバラナシへ向かい、そこからブッタガヤへというものでした。慣れない海外でしたので何を見ても新鮮に感じられ撮影したフィルムはかなりの本数になりました。インドは言うまでもなく混沌としたエネルギーに満ちあふれ、日本で培ってきた数十年ものの固定観念が何度も打ち砕かれていくのを驚愕としながらも、意外に心地よく…
当番ノート 第5期
今なら、はける気がする膝丈のフレアスカート もう一度。 あの時捨ててしまった黄色い薔薇のブラウス 埋めてしまったわたしに会いに行く 土の中だけれど掘り起こされるのを待って 指を、 意味なんて無い程 深い土の中とわかっても、 動かして 伸ばそうとする。 希望って、そういうことなんじゃないの、って。 否定されて切り捨ててきた過去の もう一度。 歩きたいところ、 もしかすると 誰かのあしのした 見向きも…
当番ノート 第5期
『花』のような人だから。 それは美しいって意味じゃなくて。 水と光を与えてもらって初めて、育って、花を咲かせられる。 キホちゃんは、そういう人なんだよ。 人に支えられて生きているということを、忘れてはいけないよ。 夜勤明けの夫を連れ出して、10月に入ってすぐの月曜日、 静岡の街を散歩した。 目的はいくつかあった。 一番の目的は、鷹匠にある大野カメラ店へ行くことだった。 今回、このアパートメントのコ…
当番ノート 第5期
先週の投稿でその活動の一端をちらっとだけ紹介した東日本大震災被災地支援NGO、アクトフォージャパン・ベルギーの企画の一環で、この4月に福島県浪江町に窯元のある大堀相馬焼の陶工二方を招いて、ベルギー、フランス、スペインの3カ国で相馬焼きの現状についての講演会や展示会などを行いました。その二方のうちの一人、陶正徳(すえまさのり)さんが6月からほぼ二ヶ月間フランスを再訪し、作陶活動を行ったのに通訳として…