当番ノート 第5期
東京に出て半年が過ぎた頃だった。 二人展も終わり、 日本中のワールドカップ熱も下がってきた頃のこと。 秋になり、私は暗室にも通わなくなっていた。 仕事を探し始め、決めたアルバイトは配膳の仕事。 あの、結婚披露宴の場でサービスをする。 結婚式というものが好きだった。人の結婚式に、よく呼ばれていた。 重なる時にはひと月に3本など。まぁ、それはまだ東京に出る前の話だが。 その結婚披露宴での仕事。 上京す…
当番ノート 第5期
一昨日の夜、ヘルシンキから戻ってきた。 滞在した6日間、タイミング悪く、雪がしっかり降り積もる前の時期だったので、 中途半端な寒さとべちゃべちゃのミゾレとブリュッセルよりも更に短い日照時間にやられて 一気に鬱モードに落ち込みかけたが、たまたま立ち寄ったスーパーマーケットで ビタミンD3のサプリを見つけ、速攻購入。それで危機を凌いだ。 滞在中にやったことといえば、12歳の息子と10歳の娘といっしょに…
当番ノート 第5期
先週から部屋の大掃除をはじめ、こんまり(近藤麻理恵)先生によるトキメキ基準や、「だいたい一年以上は使ってないな…」という使用(不使用)基準を適用し、様々な物を処分した。そのかわり、新しく台所に導入したのがロースターだ。何故ロースターなのかというと、よく行く焼き鳥屋さんでは肉類は炭火網焼き、魚類はロースターという風に使い分けているので、その店で魚を食べるたびにロースターという物に対し尊敬の念を抱くよ…
当番ノート 第5期
アパートメントの当番の日、毎回何を書いたらいいのか迷っている。 伝えたいこともないし、伝えられる活動もしていない。 それがありのままと言えばありのままかもしれない。 そういう現状だ。 自分らしいことって考えると、秋乃の写真を撮っていることしか思い浮かばなかった。 アパートメントに誘っていただけたのも、この部分からだと思う。 だから季節ごとの姿を載せることにした。 よく聞く話だけど、写真に対して興味…
当番ノート 第5期
ぱたり ぺたり ぴたり ぴたりぴたぴた ぴったりぺたぺた ぷったりぽったり ふたりふかふか ぷっつり ばったり ぱたりぱたぱた ぽたりぽたぽた へったりふえたり ぷっつりふたたび ひとりひたひた ひとりただひたすら
当番ノート 第5期
「india」より 2006 「india」より 2006 インドでの行程はニューデリーの空港に着いてバラナシへ向かい、そこからブッタガヤへというものでした。慣れない海外でしたので何を見ても新鮮に感じられ撮影したフィルムはかなりの本数になりました。インドは言うまでもなく混沌としたエネルギーに満ちあふれ、日本で培ってきた数十年ものの固定観念が何度も打ち砕かれていくのを驚愕としながらも、意外に心地よく…
当番ノート 第5期
今なら、はける気がする膝丈のフレアスカート もう一度。 あの時捨ててしまった黄色い薔薇のブラウス 埋めてしまったわたしに会いに行く 土の中だけれど掘り起こされるのを待って 指を、 意味なんて無い程 深い土の中とわかっても、 動かして 伸ばそうとする。 希望って、そういうことなんじゃないの、って。 否定されて切り捨ててきた過去の もう一度。 歩きたいところ、 もしかすると 誰かのあしのした 見向きも…
当番ノート 第5期
『花』のような人だから。 それは美しいって意味じゃなくて。 水と光を与えてもらって初めて、育って、花を咲かせられる。 キホちゃんは、そういう人なんだよ。 人に支えられて生きているということを、忘れてはいけないよ。 夜勤明けの夫を連れ出して、10月に入ってすぐの月曜日、 静岡の街を散歩した。 目的はいくつかあった。 一番の目的は、鷹匠にある大野カメラ店へ行くことだった。 今回、このアパートメントのコ…
当番ノート 第5期
先週の投稿でその活動の一端をちらっとだけ紹介した東日本大震災被災地支援NGO、アクトフォージャパン・ベルギーの企画の一環で、この4月に福島県浪江町に窯元のある大堀相馬焼の陶工二方を招いて、ベルギー、フランス、スペインの3カ国で相馬焼きの現状についての講演会や展示会などを行いました。その二方のうちの一人、陶正徳(すえまさのり)さんが6月からほぼ二ヶ月間フランスを再訪し、作陶活動を行ったのに通訳として…
当番ノート 第5期
うんこ。 一日に一度だけ、きみは世界に現れる。 夜になると、いつもの場所で。 それは工事現場の片隅さ。 一日に一度しか会えないきみに 僕は「やあ」と声をかける。「生まれて来てくれて、ありがとう」 肛門から顔を出したきみは 「恥ずかしながら帰って参りました」と横井庄一の真似をする。 でも僕は知ってるんだ。 今日のきみは昨日のきみとは別のうんこだってこと。 一日に一度しか押せないシャッターを押し、僕は…
当番ノート 第5期
自分が撮るべきものを撮れ。 自分にしか撮れないものを撮れ。 それらは自ずと物語と成る。 迷う必要はない。 ただ真っすぐに焼付ければいい。 それが愛だ。 (写真:2012年4月 名も無き公園)
当番ノート 第5期
滴はなぜ落ちるのか 穿つため 道に落ちて弾くまで その宿命を知らず 眺める人の心を穿つ 滴はなぜ落ちるのか 放つため 芽吹きの種がひらくまで その役割を知らず 受け継がれる命を放つ 滴はなぜ悲しいのか 永遠ではないから 明日を含んだ一滴が 夜露になることはなく その一瞬に奇跡があるから 滴はなぜ嬉しいのか その奇跡が奇跡であるがゆえ