当番ノート 第4期
「確かに結婚出来ればいいかなあって思ってたわ。でもそれは学生時代の話。なんかあまりにも呆気なくて、さっきの結婚式。」 「それはあっこが合同結婚式に慣れていないからだよ。渋沢ちゃん?だっけ。も、自分に未来について考える貴重な時間になったんじゃないかな。だって彼女、その前に離婚式にも参列しているわけだろ。」 武智にとっては優雅なひとときだった。 「家庭か。ちょうどよい二人の距離感だ。これが商店街に机を…
当番ノート 第4期
むこうまでぎつしりと すいれんが さいていた わたしはあなたのことを おもひだす さいているいちめんの わたしのほうの てまえを ひとつ たひせつなことは ひとすじ つながつている いとのように たれにも ふさわしくあるように きょくせん しながら つながって いとのようだから あまりたれにもきつかれないように それでもしつかりと つながつていて ふたしか とか たりない とか かんじ…
当番ノート 第4期
ぼくが初めて写真展をやったのは、1991年の夏、19歳の頃で、東京・有楽町にあった三菱フォトギャラリーと、大阪西天満のギャラリークオーレというところです。大学の同級生だった小野里昌哉君と坂根広隆君の3人でスペースをシェアして、それぞれ20枚くらいのプリントを並べました。 応援してくれたのは、通っていた大学の当時非常勤講師だった田中仁先生で、今は別の大学で教鞭をとられていますが、未だにおつきあいをさ…
当番ノート 第4期
締め切りというのが嫌いなので、毎週毎週土曜日にここを更新しなければ、と考えるのが憂鬱なのだけど、いざそういった憂鬱も今日を入れてあと3回しかないのか、と考えるとさみしい気持ちにもなってくる。 そう思ってふとカレンダーを見てみると、今月はよりによって土曜日が5回あるのか…。 という事はまだあと4回もここで日記を書く事になるので、まあたいしてさみしくもなくなり、そのぶんうっとおしさが勝ってきた。 外で…
当番ノート 第4期
夢の中で爪切りをなくした 別に大切にしていたわけでもないし、 大切な人からの贈り物でもなくて。 それなのに夢の中の私はたいそう不安がって 身振りなんか考えずに落ち込んでいた 喉が乾いて目が覚めた 夢を引きずって不安定な私は また目を閉じる、真夜中に。 真っ暗になった私だけの世界で、 主人公もヒロインもぜんぶぜんぶ私の世界で。考える 夜が嫌いだ 毎日必ず夜がや…
当番ノート 第4期
約束って なんだろう いままで 果たされない約束も 思いがけない形で果たされてしまった約束もあった ある種の約束っていうのは希望にしか過ぎないてことも ”約束”って形になった時点でそれだけで満足であることも 約束には時効だってあるってことくらい知ってる きっと私だって 置き去りにしてしまってる約束も山ほど けれども わたしは小さなひとつの約束が果たされるのを どこかで待っている気がする &…
当番ノート 第4期
いま私はアルゼンチンはブエノスアイレスにいる。 南米には3年前にブラジルに来たことがあったがアルゼンチンは初めてだ。 今回はアルゼンチンからブラジルまで5都市のツアー。 南米への旅の準備は冬服と夏服。 朝4時集合。なので1時間だけ寝た。マルセイユからアムステルダムまで2時間。 アムステルダムからブエノスアイレスまで14時間。 到着するなりバスに乗って4時間でやっとやっとロザリオという街に着いた。 …
当番ノート 第4期
「こう見えてもあたし大学で歴史学を専攻していたんだから。選考にモレスキンのノートを抱えてそのままトイレに駆け込んじゃった。トイレは駆け込み寺じゃないのにね。いけね、あたしあの時何やってたんだろ。若気の至りかな?そして今は薄毛のたたりね。」 「ごめんね、あっこ。この島で離婚式が御法度なんて知らなかったのよ。ついケニーさんの口車にのせられて、、、」 渋沢は自分が一体どこに閉じ込められているのかすら分か…
当番ノート 第4期
札幌には「テレビ塔」という、地方にある東京タワー、それよりもう少し思い入れの足りないような、それでいて札幌の街の中で起点的場所にこの昭和の電波の鉄塔がある。時代の人々の気まぐれや、季節の夜な夜なに光に色を染められたりしながら、やはりでもあそこに行ったことがあるとか、ないとか、近くまではとか、地下までは当然ね、などと言われながら、昔の面影の中に忘れ過ごされて行った思い出に耐え忍ぶようにとつり、大通り…
当番ノート 第4期
ちょっと前に、近所のライブハウスで服田洋一郎のライブがあると聞いて、その日は割と夜遅くまで作業系の仕事があったのですが、作業を途中で中断して久しぶりに演奏を聴きに行ってきました。この読者の99%の方は誰の事だかさっぱり分からん、とおっしゃると思いますけど、日本屈指のブルースギタリストで、レイジーな歌唱と、時にパンクに或る時にはジャジーな味付けのまさにワンアンドオンリーなギタープレイで40年以上も観…
当番ノート 第4期
前回の更新の最後に「かんたんな更新でごめん…」とか書いてたんだけど、よくよく考えたら難しい更新ってなんなんだよ、とは思う。 簡単と難しいの違いは、気合いを入れたか入れてないか、くらいかな。 と、言っても、あまり気合いを入れてムズカシイ更新を目指しても何も書けなくなるから、かんたんな更新くらいで丁度いいのだろう。 そりゃそうと、アパートメントって、どこで改行入れたらいいのかわからない。 僕は基本的に…
当番ノート 第4期
ロボットになった夢をみた。 私は私型のロボットになって、あの人の家の家事をしていた。 ロボットの私はとても賢くて、 あの人をいとも簡単に喜ばせる。 あの人はロボットの私に、 いちいち ありがとうと言ってくれるわけじゃないけれど ロボットの私に向ける視線には信頼感があって、 ロボットの私に向ける視線には安心感があって、 ロボットの私はとても満足していた。 私は有頂天になって、 とにかくひたす…